2009年10月29日木曜日

興福寺南大門 発掘調査♪

お堂でみる阿修羅展が開催されている仮金堂には 今日も長蛇の列が途切れることはありません。
    
 
この仮金堂の南側では 「南大門跡」が発掘されて 大きなニュースになってます。
以前 この界隈のことをブログにアップしました こちら→
この南大門跡と呼ばれる場所は 大好きなところでした。
少し小高くなっていて 敷石に色々な模様が彫られていて…
あの敷石は どうなってしまったのかなぁ~~と ちょっと気がかり…
 
 
すごいなと思うのは 地面を ほんの数十センチ掘ったところから こんな遺跡が出現するということ。
今まで 呑気に歩いたり 駆け回ったりしてた場所だから 余計です。
奈良は そういうところなんだなあと… わかっていても 今更のように実感しちゃいますね。
 
発掘調査の進捗状況は こうして フェンスに ホワイトボードで逐一報告されてるんですよ。
多くの観光客が すぐ横を通り過ぎる場所ですから こういうのは 有難いです。
 
   
 
記録写真にもなりませんが 雰囲気だけでも… ご紹介を…

        
     
 
以前「遺跡発掘の番組」で 世界的に有名な考古学者の言葉が紹介されてました。
 
「発掘」とは「破壊」である。
何百年 何千年と 眠ってきたものを 発掘という名のもとに破壊するのである。
われわれ考古学者は そのことを心にいつも刻んで調査しなければならない。
 
その言葉を聞いた現代の考古学者は 今から自分が発掘しようとしている エジプトの古代遺跡の様子を 丁寧に測量しながら 鉛筆でそっくりそのまま模写していました。
 
テレビで見たそのシーンが 興福寺南大門の発掘調査現場でも行われていました。
 
  
  測る   書き留める
 
    
 
秋とは言え まだまだ厳しい太陽の光の下 地道な作業が続いておりました……