奈良には 不思議な場所が いっぱいあると思ってます。
1300年の歴史が 脈々と息づく この大和の地に 建築物や仏像や はたまた正倉院の宝物などなど 素晴らしいものが 今も尚 存在してます。
しかし もう一つ 樹齢数百年・・ときには千年を越える巨木と そんなに山奥に入らなくても会うことができるんですよね。
この奈良豆比古神社にも それは素晴らしい御神木の樟の木が あるんですよ
初めて 樟に会ったときの日記はこちら→★
そして 10月8日の夜(秋祭りの宵宮) こちらでは重要無形民族文化財に指定された「翁舞」が奉納されます。能楽の原典と言われますので 全国から多くの人が 素朴な舞を観にくるそうです。
残念なことに あたしは 昨日来れませんでした><;
今年10月の「なら市民だより」の表紙は 翁舞の写真となっていました。参考までに^^
この翁舞で使用される面は 普段は国立奈良博物館で保存保管されているのですが、秋祭りのときだけは 全ての面が 神社に戻ってきます。そして「資料館」(境内)にて公開されると聞きましたので、9日に訪れました。
素晴らしい面が20面ほど 飾られておりました。素朴ですが 迫力のあるものです。
普段は 決して見ることは叶いませんので この期間に足を運ばれるとよろしいかと思います。
訪れたのは ちょうど秋祭りの礼拝が終わったところのようでした。
宵宮とは異なり 訪れる人はかなり少ないようです。
この地域の世話役の方々によって ずっと守り続けられてきたお祭りだそうです。
男性が60歳になって初めて その仲間入りをさせていただけるそうです。
ちょうど 太鼓の奉納が行われておりました。
広くない境内に 勇ましい太鼓の音色が響き、秋祭りを盛り立てておりました。
今夜「相撲神事」という 中世から受け継がれている神事があるそうなのですが…
そっと 参拝させていただいて 境内を眺めますと…
見慣れぬものが…
一人前ずつの お弁当ではなくて… 「生御膳」と呼ばれるものが用意されてます。
鮮やかで 綺麗でしょ^^
関係の方に お聞きしますと
秋祭りのときは こうして生のお野菜を御膳にして地域の方々はこれを持ち帰られて お料理されるそうです。
実りの秋に感謝ということらしいです。
にんじん・大根・ごぼう・松茸・枝豆・ゆりね・生姜・石榴
そして もう一つ 目をひいたのが この・・・・お餅!!!
スモンノモチ(相撲餅)といわれる円錐形のお餅です。
うるち米ともち米を混ぜて炊き、晒しの袋に詰めてこのような形にするそうです。
そして 石榴が 山のように積まれておりました。
とても綺麗ですよね。秋祭り 秋の恵みを凝縮したような色の美しさに見惚れました。
近所の方々が 三々五々集まって来て 生御膳とスモンノモチをそれぞれ受け取られて帰っていかれます。
写真を撮ってましたら 関係者の方が 「はい!貴女にも」と
石榴を くださいました。
もう びっくり!! とてもうれしくて ニコニコ^^
石榴は後日 石榴酒に^^
そして 境内を歩いてましたら 突然 宮司さまがお声かけて下さって
「面を見ましたか?」
「はい!さきほど!」
一言 二言 言葉を交わしましたら 突然 あたしの手に
「はい! どうぞ」
と スモンノモチを持たせて下さったのです^^
「子供の健やかな成長を願うものですよ」と微笑んでくださいました。
食べ方は 適当に切って 火で焼くと それはそれはとても美味しいのだと仰いました。
石榴とスモンノモチを両手に抱えて 感謝の気持ち一杯!
帰宅しまして 半紙をはがして 記念撮影^^
そして 宮司様の教えとおり 焼いてみました。
一口いただき びっくり!
とても モチモチしているんです。
「わぁ~~~! おいしい~~~!」
奈良豆比古神社さまの 秋祭りの撤饌を頂戴できるなんて思ってもみない出来事に驚きの日となりました。
地域の方々が ずーっと守って来られている神事は 素朴ですが力強く お話をお聞きすると とても興味深いことがあるようです。
来年 再び参拝させていただけたらいいなぁ~と思いました。