2009年10月5日月曜日

手向山八幡宮 転害会(てがいえ)♪

  
 
奈良時代 聖武天皇が大仏造営をされた時に、これに協力のため749年に宇佐から八幡宮を迎えて 大仏殿の鏡池(八幡池)の東側に鎮座したのに始まる。以後 東大寺を鎮守したのである……
 
御祭神は…
 中殿 応神天皇
 右殿 仲哀天皇・神宮皇后
 左殿 比売大神(ひめおおかみ)
 若宮 仁徳天皇

俊乗堂での参拝のあと 勧進所に行く前に その大元である手向山八幡さまのほうへ 何となく歩いていきました。
場所は三月堂の南側。
 
ひょっとして 祭礼 転害会に間に合うかも!
 
転害会(てがいえ)とは… 例年10月5日に執り行われます。宇佐から遷宮されるとき 東大寺転害門から入られたことに起因すると伝えられ、転害門をお旅所として神輿がでます。

不思議なことに ちょうど「警蹕(けいひつ)」の場面でした。
神社の祭礼の中で響く警蹕の「オー」という声は 今まさに 神様のお出ましの時…
この「オーー」という神職さまの声は「言霊」そのものなのかもしれないと思います。
 
御簾をあげられて 中殿・右殿・左殿と 神様をお出迎えされます。
 

  
 
警蹕が響く中 三殿とも 神様がお出ましになりました。
ここからは 空気が一転してしまいます。
 
  
 
献饌が始まります。
お酒やお塩・洗い米や 海の幸・山の幸
恭しく 神前にお届けされます。
 

    
 
雅楽の調べとともに献饌が続きました
 
 
そして宮司様による祝詞奏上…
 
     
 
そして 玉串奉奠となり 関係の方々が それぞれに神前に向かわれます。
もちろん 東大寺のお坊様も……
二礼二拍手一礼されました
 
   
 
手向山八幡さまが 東大寺の鎮守であると
しみじみと 思えるシーンでした。
 
そして玉串奉奠の最後は かわいいお稚児さんたち^^
神職さまが やさしく やさしくお手本を…
大きなお姉さんの合わせて 小さなお嬢さんも ペコリ!
 
 
全ての祭礼が滞りなく終わり…
再び 神職さまによる 警蹕のとき…
神様が お帰りになられます
 
 
 
緊張していた人々の顔に微笑みが戻ります
 
  ***   ***   ***
 
手向山・・・と聞いて どこかで 聞いたことあるなと思う方も多いかと思います。
菅原道真が 
 このたびは 幣(ぬさ)もとりあえず 手向山 もみじの錦 神のまにまに
と詠んだことで 有名です。
 
   
 
これから ますます紅葉が美しくなる手向山八幡宮です。
一番大きな祭礼と 警蹕の声に感動したひと時でした。
このあと 八幡さまの像を 参拝させていただくのに 八幡殿までいきます^^