2009年10月23日金曜日

松伯美術館♪ 開館15周年記念特別展

   上村松園・松篁・淳之展 ~三度の壁を乗り越えて~

大きな特別展が 開催されました。
松伯美術館開館15周年記念特別展! ずっと心待ちにしておりました。
 
松伯美術館の庭は とても手入れされており
季節の花々が あちこちに咲き乱れます。
この前は 酔芙蓉の美しさに 数度 通ったのですが…
この季節 紅葉の少し前 小さな花たちが ひっそりと咲いておりました。  

門のところに 可愛い実が いっぱい…
これは ムベ (トキワアケビ) 常緑つる性

   


いやぁ~~ ほんと 気持ちのいいお天気です^^

   

建物の右側の木々の中 美術館への入り口へ続く小道を歩きますと…

     何やら コロンと… 

こちらの庭の管理をされている方は 来館者への心配りが素晴らしく
酔芙蓉のときも 夜に赤く染まり朝に凋む花を 摘み取らずに 暫くおいてくださっていました。

それと 同じく…

 コロンと 転がってる 大きな黄色い実^^

    

ふと 上を 見上げると!

    あった~~! 花梨の実が いーっぱい!

        


このほかにも ホトトギスや サザンカ
紅葉の前に そっと 楽しませてくれます。  
 

      
 
手入れされた しだれ桜の傍から 美術館の玄関を臨む…
 
    

いよいよ 特別展の会場へ…

     

            
 
上村三代の特別展…
奈良市内に その美術館があることが 嬉しくてたまりません。
 
ポスターや 図録の表紙になった 「砧」(山種美術館所蔵)
10年振りの関西での公開となりました。
 
    はぅ~ ため息ものです。
 
   
 
【左 : 風  右 : 志ぐれ】
 
松園さんの繪は どんな瞬間でも 透き通るような「品」を感じます。
それでいて 力強さや 動き 
じっと見ていると 雪の積もる音まで聞こえそうな世界が広がります。
 
また 着物の柄 重ねの色目 どれもこれも 目を見張る美しい世界…
 
     【庭の雪】
     
 
松園さんの亡くなる前年の作品…
   ちらちら降る雪… 
   寒くて 指先を すっぽりと袖に隠した少女…
 
目の前の作品の向こうに 吐く息が白くなるような気がします。
 
松篁さんや淳之さんの作品も 見所が多く 語りつくせない特別展でした。