2009年10月29日木曜日

お堂でみる阿修羅~♪

   
 
東京・ 福岡での「国宝 阿修羅展」で 日本全国の熱い眼差しを浴びた 阿修羅がついに帰ってきました。
無事戻ってきてくれることを ひたすら祈ってましたので 嬉しくて 嬉しくて!
高校生の頃は 古美術研究部(名ばかり 活動なし)にも席を置いて 毎週宝物館に通っては 阿修羅を眺めてました。
 
ところが 今回は 仮とはいえ「金堂」にて阿修羅に会えるという ビッグイベント!!
 
やはり 仏像は「あるべき場所」にあってこそ その存在が発揮されるのではないかと思います。
国宝ゆえ 素晴らしき美術品?ゆえ 環境の整ったガラスケースの中に置かれることは 仕方ないかもしれませんが・・・・・
 
今回の興福寺さんの粋?なお計らいで 約100年ぶりで 阿修羅を お堂にて拝観できるというのです。
 
開催されて 二週間近くたちましたが 噂は噂を呼び ますます 人気度白熱!!
周辺駐車場は満車! 早朝から待ち時間数時間は ザラ!
 
いつ 会えるのかしら…と 思いながら 今日まできました。
 
たまたま 興福寺の横を通りましたら 駐車場のおじさんが 手を振ってくれて
「今 一台 入れるよ!!」
「おおおお!!!! ラッキー!!」
ということで 用事を横におきまして^^ 興福寺駐車場へと入ってしまったわけです。
 
     
 
招待券を頂いてたので チケットを購入する時間を飛ばせたことが とても幸運。
待ち時間 半時間もなく 入ることができました。

   


        
 
堂内では
 釈迦如来坐像(江戸時代)を真ん中に 左に薬上菩薩立像(鎌倉時代・重文) 右に薬王菩薩立像(鎌倉時代・重文) その四方に 四天王像(鎌倉時代・重文)が配されておりました。
そして その前に 阿修羅を含む八部衆像(奈良時代・国宝)・十大弟子(奈良時代・国宝)が ずらりと並んでおりました。
 
 やはり 壮観です。
 ただ… なぜか阿修羅が 釈迦如来坐像の 前に… 
 やはり その人気のためなのでしょうか…
 
久しぶりにお会いする阿修羅は 日本全国の多くの人に見つめられ 随分垢抜けしたような気がしました。
その細い肢体で よく無事に帰って来られたと 搬送に携わった方々やお寺の方々の安堵されたお心が伝わってきます。
それにしても いつみても やっぱり 素敵なお姿でした。
    
 
お堂から外に出て 振り返りますと 五重の塔の姿が 悠然とにみえます。
今更ながらに その昔 大きな寺院であったのだなあと 感じてしまいました。
 
先日みつけた 南円堂の橘…
すっかり 赤みを増して とても美しい……