今日は 5日の月例法会の「俊乗忌・護国英霊供養・行基菩薩供養・水子地蔵供養」と 年次法会の 八幡殿「転害会」が重なりました。
朝8時過ぎに 勧進所の前に行きますと… ちょうど 八幡殿での年次法会が終わって これから 月例法会が始まるところでした。
なかなか この時間に来ることが出来ないので お坊様のあとをついていくことにしました。
このあと 念仏堂へ… どのコースで 行かれるのだろう…
やはり 出てこられるところは 壮観^^
思わず 頭を垂れてしまいました…
指図堂の前では 手を合わせて一礼されます
大仏殿の大屋根と お坊様の姿は 絵になるのです^^
そして人の少ない大仏殿裏・講堂跡から 大湯屋の方へ歩いて行かれます
表と違い こちらは ほんとに観光客も少ないのです。
つかず離れずで ついていきました^^
つかず離れずで ついていきました^^
そして やはり 大湯屋のほうに右折!
春には桜が もうじき大銀杏が色づく大湯屋界隈です
鹿がのんびりと草を食む 大湯屋の前…
日本最古の鉄湯舟が保存されてるそうです…
観光客は少ないのですが とても美しい建物でしょ~?
そして お坊様の行列は しずしずと 静かに進んでいきます。
そして この向こうにある 階段が!! 実は実は!!
筒井寛秀長老さまの「誰も知らない東大寺」の中に書かれてた階段です。
いつも 近道~!とか思って スタスタ トントンと
駆け下りたり 駆け上ったりしてたのですが
この階段 「五十二段」あるそうです。猿沢池から興福寺に登る階段が「五十二段」で有名なのですが こちらも 段数は「五十二段」なのです。
本によりますと…
筒井寛秀長老さまの「誰も知らない東大寺」の中に書かれてた階段です。
いつも 近道~!とか思って スタスタ トントンと
駆け下りたり 駆け上ったりしてたのですが
この階段 「五十二段」あるそうです。猿沢池から興福寺に登る階段が「五十二段」で有名なのですが こちらも 段数は「五十二段」なのです。
本によりますと…
「五二」という数字は、菩薩が悟りにいたる修行の階位のことで、十信、十住、十行、十廻向、十地、等覚、妙覚をいい、石段の数はこの五二の階位に従ったものです。
だそうです。何気ない小さな階段だと ずっと思ってたあたしは それを知ってからは なんとなく一段ずつ丁寧に踏みしめるようになりました。
菩薩さまの修行の階位・・ひとつひとつ
そんなことを思いながら昇りますと
目の前には 鐘楼の丘が 現れます
鐘楼の丘と言われるこの一帯…
本日の 「月例法会」は この丘にある三つのお堂と一つのお地蔵様に捧げられるのです。
本日の 「月例法会」は この丘にある三つのお堂と一つのお地蔵様に捧げられるのです。
念仏堂の法会が終わり 行基堂に来られるお坊さま…
こちらのお堂は 宝形造で もともと重源上人の御影堂であったが元禄年間に重源上人の坐像は俊乗堂に移されたので 仏師賢慶の造った行基菩薩坐像が安置されている。(栞より)
普段はお姿は見えないのですが 法会のために 扉が開けられておりました。
なかなか厳しいお顔の行基さまです。
堂前にて行われる「行基菩薩供養」
そして「五十二段」の階段を登ったところにある「水子地蔵」前へ…
「水子地蔵供養」は「地蔵呪」を読み上げられます。
初めと終わりに お地蔵様にお水をかけておられました。
初めと終わりに お地蔵様にお水をかけておられました。
そして いよいよ 俊乗堂での「俊乗忌」が始まります。
実は お坊様は 位によって入堂される入り口が違いました。
長老さまたちは 東側より入堂されます。
他のお坊様は北側より入堂なさいました。
下の写真は 両方の入り口を写したものです。
国宝の重源上人坐像が安置されております。
昨年12月16日の良弁僧正忌のときに特別にあけられたときの様子→★
61才の年齢から東大寺勧進職に就かれた素晴らしいお坊様です。
この東大寺の歴史の中で とても重要のお坊様のお一人であって その法要を月一回 このようにして厳かに営まれているのです。
堂内の様子を 少し覗くこともできますし お経が洩れてきます。
重源上人の存在を 間近に感じることが出来る貴重な時間となりました。
素晴らしい抑揚のお経を 早朝の境内で じっと聞きいっておりました。
大仏殿を再興なさった重源上人への敬愛を込めて…
大仏殿を再興なさった重源上人への敬愛を込めて…
こちらの丘での法要は 9時30分ぐらいに終了いたしました。
鐘楼の丘に流れる月例法会も 無事終わり お坊様は三々五々帰っていかれます。
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このあと… サプライズが!
ずっと佇んでたのを御覧になられた堂守の方が 手招きくださり、重源上人坐像への参拝を許可してくださったのです!
もちろん北側の入り口から入らせて頂きました。
そして 今の今まで 読経があげられて お香が焚き染められていた内陣へ…
堂内に入ったときから 鳥肌たつ!という雰囲気…
空気が法会の名残で とても清浄な雰囲気になっており その薄暗い堂内にて 国宝の重源さまにご挨拶させていただけました。
全国には四体の重源上人坐像が残っているそうですが 国宝になっているのは こちらの像だけ。
晩年のお姿を見事に写し取ったといわれる それはそれは 素晴らしいものです。
その厳しいお顔は やはり惚れ惚れするお姿でした。
内陣に入れていただき 正座し あわせた手は そのまま…
堂守の方が 手をもとに…と 仰ってくださるのですが^^
去年参拝させていただいたときとは 全く違い 存在を感じるくらいの迫力に 震えてしまいました。
色々なお話を聞いたのですが…
また後日 アップできたらいいなぁ~と思います。