2009年10月25日日曜日
興福寺 南円堂 右近の橘♪
秋晴れの 素晴らしい日の 午後です…
興福寺では 全国的に有名になった阿修羅さまが無事帰郷され 仮金堂にて お会いできるというこの期間・・・
どんな感じかなぁ~と お散歩してみましたら…
仮金堂は 時間待ちなし
しかし 北円堂が 40分待ちだということでした。
北円堂は ゆっくりと味わいたい 素晴らしいお堂なのですが 待ち時間を聞いて 日を改めることにしました。
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南円堂の前まで来ると… あら? 何かしら?
金柑よりも 一回り大きな実が 鈴なりに生っています。
これが 右近の橘! 橘の実なんですよ
日本に古くから野生した唯一の柑橘で 別名をヤマトタチバナともいうそうです。
5~6月に白い花が開花し その果実は直径3cmくらい。
ユズに似た香りがあり 多汁だが 酸味が強く食用には向かないとのこと。
直立性の樹姿がとても美しいので 庭園樹とされることが多いそうです。
京都御所の「右近の橘」「左近の桜」は とても有名ですよね。
左(東)は左近衛府・右(西)は右近衛府と警護の官人が詰めていたのでそう呼ばれるようになったそうです。
南円堂は「右近の橘」ですが 「左近の桜」ではなく「左近の藤」で有名なんですよ。
興福寺は 藤原氏の氏寺でありますので 藤が植えられているそうです。
藤原氏といえば 春日大社なのですが 興福寺も藤原氏と縁の深い場所なのですね。
実に少し手をのばしたら 食してみたくなるような 甘酸っぱい上品な香りでした。
南円堂の朱色と橘の黄色 そして秋晴れの空色…
阿修羅さまも 素晴らしいのですが
その近くにこんな景色がこぼれておりました。