2009年4月25日土曜日

瓊花(ケイカ) 雨に美しその姿♪



唐招提寺の瓊花が満開近しと 昨日新聞で読み
雨と風の厳しい今日は とても見に行ける様子でもなく
窓から 恨めしげに空を見上げてました。

これは 今年は 瓊花を見逃すかも…と 大きなため息…

そこへ 電話が鳴る… お?
唐招提寺連絡網(勝手に名づける我が情報網^^;)からの連絡が…

「もしもし? 今何してるの? 今日が満開日和だよ!」
「・・・・え? この雨と風。。。ボソボソ」
「雨?止むさ。風?こっちは大丈夫」

   これは 来いということかしら・・?!?
   そうですよね・・ 来いということでしょうね^^;

ということで 雨は降るは風は吹くは・・の中を一路唐招提寺へとまっしぐら!

ガクアジサイかしら?と思うこの瓊花という花…
実は アジサイではなく スイカズラ科ガマズミ属の半常緑低木(アジサイはユキノシタ科)です。
1963年に 鑑真和上の没後1200年を記念して中国の仏教協会から特別に送られたそうです。
その昔 隋の時代の皇帝がこの花を大変気に入られて 門外不出にした花だとか…

!!!門外不出!!! 

どうも 門外不出とか 「秘」仏… とか 先着何名さまに… の言葉に弱いです^^;
ブログを書き始めて 氣がつきました あはははw (おっと 脱線><;

去年までお天気のいい日ばかり選んで見に来ていたので
瓊花には青空とアオスジアゲハが似合うものとばかり思ってました。→
雨が 少し人を遠ざけてくれたのか… 
土曜日でも そんなに参拝者とすれ違うこともなく
雨の唐招提寺を 満喫できそうな気配に わくわく…!



御影堂の裏の銀杏の美しさに 雨も忘れて…
 
    

鑑真和上さまを お慰めするために 
中国の草花を多く植えられた供華園にきますと
瓊花が 満開でした。

雨の日の うつくしい瓊花に 心ときめかせて
何時間かを過ごしました…

まずは昭和天皇お手植えの 噂?の瓊花が こちら ↓↓↓

 

この瓊花は 供華園の庭にではなく…御影堂の 東山魁夷画伯の眠られる築山の手前に植えられています。
ですので 近づくことは不可能なのですが… このくらいまでは カメラでズーム!

そして いよいよ供華園の瓊花を ご紹介いたします~!

まずは 入り口から見た景色を…
 
  

 そして奥にある藤棚も 今年は美しいです

 

繊細な藤棚もいいですよね 
  見上げる高さと甘い香り

花の一つに近づいてみると…

まわりにあるのが 8個の ガク(装飾花)
そして 真ん中の小さな花が 両性花です。
 
装飾花とは花粉を運んでくれる昆虫に 
「あたし ここよ~」と気づかせる?ためのもので
アップの写真を見れば一目瞭然
雄しべと雌しべの機能が不完全で結実する能力がありません。
 
ほらっ! ↓ ↓ ↓
 
瓊花は 咲き始めは 白くはなく どちらかというと黄緑なの
これはこれで 愛らしくて 新鮮で…
 
 
素敵でしょ~~!
     
 
この瓊花が 見れるのは
皇居
唐招提寺 飛鳥寺 東大寺勧進所 法華寺
そして 岐阜県関市の 神薬才花苑という薬草園
今 あたしが知っているのは この数箇所だけです。
他にもあるかもしれませんが… 
それでも数の少ない貴重な花に変わりはないかと思います
 
ここからは 雨の日の瓊花 美しき…コーナーです^^
 
繊細な装飾花に 雨のしずくが 宝石のよう キラキラッ!
 
下から そっと 見上げると こんな表情を見せてくれました
真ん中の両性花が見えず 
こんなブーケもらったら 嬉しいかなぁ~とか思ったり…
まったく 違う花のようでしょう?
 
    
 
時折 雨が強く降って来たりなのだけど
雨がこんなに すべてを美しくしてくれるとは…
夢中になって カメラを覗きました
 
  
 
        
 
しずくの中に 何が見えますか…
 
今にも ぽとん・・と 生まれそうなしずくを発見
息をとめて みつめる…
 
 
    じっと みつめる…
 
  
 
いつのまにか その中に すいこまれるような…

 
鑑真和上さまをお慰めするための 瓊花に降る雨に
芭蕉が 和上さまを偲び 詠んだものを思い出しました。
 
     わかばして おんめのしずく ぬぐわばや