2009年10月29日木曜日

唐招提寺 金堂落慶法要迫る♪ (準備)

 
唐招提寺金堂の落慶法要が数日後に迫ってきました。
どのような雰囲気になっているのか ワクワク わくわく…
それならば 訪れたほうが早いと 行ってまいりました^^

南大門の東側の門も新しくされて 落慶法要当日は ここからの出入りのみになります。



 
南大門のほうに行きますと 知り合いの寺の方が
「今日も やっぱり来たんだね~」
「だって 待ち通しいんだもん^^」
忙しくされてる中にも なんだか華やいだ雰囲気です。

南大門から見る 金堂の様子 ↓ ↓
  

  舞台が造られ 関係者の車が 機材を運び込んでます。
  ちょっと 金堂まわりの様子を 写真で記録^^
 


谷村新司さんの芸能奉納ための照明も このように…

    
 
「まろき柱」も 美しく 佇んでおります。
 
 
 
そして 金堂といえば 「天平の甍」 鴟尾!!
あれ? なんだか 雰囲気がちがう・・・・・
わかります? 
なんだか ちがうでしょ^^
  
 
ちょっと ズームしてみますと… ほらっ!
カバーがかけてあります。
ハトやカラスが いつもここに留まって 汚してしまうから
落慶法要のために カバーをかけておられるのでしょうね。
こんな鴟尾を見るのは これっきりだと思います^^;;
 
 
そうなりますと 裏側はどうなってるのかしら…と 気になるでしょ?
金堂裏 行ってまいりました^^
 
落慶法要のときには この鴟尾も大活躍するはずですから…
ほらっ きちんと 足場が組まれておりました。
    
 
きっと スタッフは 散華のとき ここをうろうろされるんだろうなぁーと
思いめぐらせて 眺めてしまいました。
   
 
ちょっと華やいだ境内 金堂周辺でしたが そのほかのところは…
いつもと同じように 悠久の時を 刻んでおりました。
 
      
 
落慶法要も済み 落ち着いたころに 境内の紅葉が 素晴らしくなるのでしょうか…
     
 
あたしは 11月3日に参列させていただけます。
その日を ほんと 楽しみに…… 
準備中の唐招提寺を ちょっと探検してみました。

興福寺南大門 発掘調査♪

お堂でみる阿修羅展が開催されている仮金堂には 今日も長蛇の列が途切れることはありません。
    
 
この仮金堂の南側では 「南大門跡」が発掘されて 大きなニュースになってます。
以前 この界隈のことをブログにアップしました こちら→
この南大門跡と呼ばれる場所は 大好きなところでした。
少し小高くなっていて 敷石に色々な模様が彫られていて…
あの敷石は どうなってしまったのかなぁ~~と ちょっと気がかり…
 
 
すごいなと思うのは 地面を ほんの数十センチ掘ったところから こんな遺跡が出現するということ。
今まで 呑気に歩いたり 駆け回ったりしてた場所だから 余計です。
奈良は そういうところなんだなあと… わかっていても 今更のように実感しちゃいますね。
 
発掘調査の進捗状況は こうして フェンスに ホワイトボードで逐一報告されてるんですよ。
多くの観光客が すぐ横を通り過ぎる場所ですから こういうのは 有難いです。
 
   
 
記録写真にもなりませんが 雰囲気だけでも… ご紹介を…

        
     
 
以前「遺跡発掘の番組」で 世界的に有名な考古学者の言葉が紹介されてました。
 
「発掘」とは「破壊」である。
何百年 何千年と 眠ってきたものを 発掘という名のもとに破壊するのである。
われわれ考古学者は そのことを心にいつも刻んで調査しなければならない。
 
その言葉を聞いた現代の考古学者は 今から自分が発掘しようとしている エジプトの古代遺跡の様子を 丁寧に測量しながら 鉛筆でそっくりそのまま模写していました。
 
テレビで見たそのシーンが 興福寺南大門の発掘調査現場でも行われていました。
 
  
  測る   書き留める
 
    
 
秋とは言え まだまだ厳しい太陽の光の下 地道な作業が続いておりました……

お堂でみる阿修羅~♪

   
 
東京・ 福岡での「国宝 阿修羅展」で 日本全国の熱い眼差しを浴びた 阿修羅がついに帰ってきました。
無事戻ってきてくれることを ひたすら祈ってましたので 嬉しくて 嬉しくて!
高校生の頃は 古美術研究部(名ばかり 活動なし)にも席を置いて 毎週宝物館に通っては 阿修羅を眺めてました。
 
ところが 今回は 仮とはいえ「金堂」にて阿修羅に会えるという ビッグイベント!!
 
やはり 仏像は「あるべき場所」にあってこそ その存在が発揮されるのではないかと思います。
国宝ゆえ 素晴らしき美術品?ゆえ 環境の整ったガラスケースの中に置かれることは 仕方ないかもしれませんが・・・・・
 
今回の興福寺さんの粋?なお計らいで 約100年ぶりで 阿修羅を お堂にて拝観できるというのです。
 
開催されて 二週間近くたちましたが 噂は噂を呼び ますます 人気度白熱!!
周辺駐車場は満車! 早朝から待ち時間数時間は ザラ!
 
いつ 会えるのかしら…と 思いながら 今日まできました。
 
たまたま 興福寺の横を通りましたら 駐車場のおじさんが 手を振ってくれて
「今 一台 入れるよ!!」
「おおおお!!!! ラッキー!!」
ということで 用事を横におきまして^^ 興福寺駐車場へと入ってしまったわけです。
 
     
 
招待券を頂いてたので チケットを購入する時間を飛ばせたことが とても幸運。
待ち時間 半時間もなく 入ることができました。

   


        
 
堂内では
 釈迦如来坐像(江戸時代)を真ん中に 左に薬上菩薩立像(鎌倉時代・重文) 右に薬王菩薩立像(鎌倉時代・重文) その四方に 四天王像(鎌倉時代・重文)が配されておりました。
そして その前に 阿修羅を含む八部衆像(奈良時代・国宝)・十大弟子(奈良時代・国宝)が ずらりと並んでおりました。
 
 やはり 壮観です。
 ただ… なぜか阿修羅が 釈迦如来坐像の 前に… 
 やはり その人気のためなのでしょうか…
 
久しぶりにお会いする阿修羅は 日本全国の多くの人に見つめられ 随分垢抜けしたような気がしました。
その細い肢体で よく無事に帰って来られたと 搬送に携わった方々やお寺の方々の安堵されたお心が伝わってきます。
それにしても いつみても やっぱり 素敵なお姿でした。
    
 
お堂から外に出て 振り返りますと 五重の塔の姿が 悠然とにみえます。
今更ながらに その昔 大きな寺院であったのだなあと 感じてしまいました。
 
先日みつけた 南円堂の橘…
すっかり 赤みを増して とても美しい……
 
    

学園前 サンマルクにて軽くランチ♪

学園前に随分昔からある レンガ造りのレストラン♪
気軽なお店なので おいしいパンを買うついでに 珈琲飲んだりします。
 
所用で出かけたので 久しぶりに 立ち寄りました。
じゃあ ランチでも… と お手軽メニューにて…


 
グランドピアノの部屋ではなく 
テラス風の 柔らかい日差しのテーブルを選び…


               
 
週替わりランチコースDをオーダー…
 
本日のスープは「レンコンのポタージュ」
どうしても 色がこうなっちゃうんでしょうね。
「レンコンの香り」を実感する一品
      
 
シェフお勧めオードブル…
ポテトサラダと 海の幸のマリネ風 
盛り付けが愛らしく けっこう ボリュームあります。
   
 
グリーンサラダ…
 おじゃこが嬉しい ヘルシーサラダ
 大好きかも!!
 
 
パン or ライス 
パンをチョイスすると 焼きたてを何種類も 持ってきてくださいます
これが おいしいので 何種類食べたことか^^;;
 
         
 
メインはこれ! こちらは母が頼んだチキンのクリームなんとか・・・
 
 
あたしが 頼んだのは こちら! ↓
これにした理由は 「お料理の名前」でw
 チキンのグリル 「悪魔風」!!
   
 
母は けっこう気に入って頂いておりました。
あたしは 「悪魔風」という名前に惹かれて・・・
ドミグラスソースを主体に チーズものってまして・・・
ほんと ハードです^^;;
 
そっか~~ これが 悪魔風なんだ~ 
 
おなかがすいているときに おすすめします!
このあとアイスクリームと ミルクティーで 満喫いたしました。
 

         

2009年10月25日日曜日

興福寺 南円堂 右近の橘♪

  
  

秋晴れの 素晴らしい日の 午後です…
 
興福寺では 全国的に有名になった阿修羅さまが無事帰郷され 仮金堂にて お会いできるというこの期間・・・
 
どんな感じかなぁ~と お散歩してみましたら…
仮金堂は 時間待ちなし 
しかし 北円堂が 40分待ちだということでした。
 
北円堂は ゆっくりと味わいたい 素晴らしいお堂なのですが 待ち時間を聞いて 日を改めることにしました。

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南円堂の前まで来ると…  あら? 何かしら?



金柑よりも 一回り大きな実が 鈴なりに生っています。
これが 右近の橘!  橘の実なんですよ
 
 
日本に古くから野生した唯一の柑橘で 別名をヤマトタチバナともいうそうです。
5~6月に白い花が開花し その果実は直径3cmくらい。
ユズに似た香りがあり 多汁だが 酸味が強く食用には向かないとのこと。
 
直立性の樹姿がとても美しいので 庭園樹とされることが多いそうです。
 
   
 
京都御所の「右近の橘」「左近の桜」は とても有名ですよね。
左(東)は左近衛府・右(西)は右近衛府と警護の官人が詰めていたのでそう呼ばれるようになったそうです。
 
南円堂は「右近の橘」ですが 「左近の桜」ではなく「左近の藤」で有名なんですよ。
興福寺は 藤原氏の氏寺でありますので 藤が植えられているそうです。
藤原氏といえば 春日大社なのですが 興福寺も藤原氏と縁の深い場所なのですね。

    
 
実に少し手をのばしたら 食してみたくなるような 甘酸っぱい上品な香りでした。
 
南円堂の朱色と橘の黄色 そして秋晴れの空色…
阿修羅さまも 素晴らしいのですが 
その近くにこんな景色がこぼれておりました。

2009年10月23日金曜日

松伯美術館♪ 開館15周年記念特別展

   上村松園・松篁・淳之展 ~三度の壁を乗り越えて~

大きな特別展が 開催されました。
松伯美術館開館15周年記念特別展! ずっと心待ちにしておりました。
 
松伯美術館の庭は とても手入れされており
季節の花々が あちこちに咲き乱れます。
この前は 酔芙蓉の美しさに 数度 通ったのですが…
この季節 紅葉の少し前 小さな花たちが ひっそりと咲いておりました。  

門のところに 可愛い実が いっぱい…
これは ムベ (トキワアケビ) 常緑つる性

   


いやぁ~~ ほんと 気持ちのいいお天気です^^

   

建物の右側の木々の中 美術館への入り口へ続く小道を歩きますと…

     何やら コロンと… 

こちらの庭の管理をされている方は 来館者への心配りが素晴らしく
酔芙蓉のときも 夜に赤く染まり朝に凋む花を 摘み取らずに 暫くおいてくださっていました。

それと 同じく…

 コロンと 転がってる 大きな黄色い実^^

    

ふと 上を 見上げると!

    あった~~! 花梨の実が いーっぱい!

        


このほかにも ホトトギスや サザンカ
紅葉の前に そっと 楽しませてくれます。  
 

      
 
手入れされた しだれ桜の傍から 美術館の玄関を臨む…
 
    

いよいよ 特別展の会場へ…

     

            
 
上村三代の特別展…
奈良市内に その美術館があることが 嬉しくてたまりません。
 
ポスターや 図録の表紙になった 「砧」(山種美術館所蔵)
10年振りの関西での公開となりました。
 
    はぅ~ ため息ものです。
 
   
 
【左 : 風  右 : 志ぐれ】
 
松園さんの繪は どんな瞬間でも 透き通るような「品」を感じます。
それでいて 力強さや 動き 
じっと見ていると 雪の積もる音まで聞こえそうな世界が広がります。
 
また 着物の柄 重ねの色目 どれもこれも 目を見張る美しい世界…
 
     【庭の雪】
     
 
松園さんの亡くなる前年の作品…
   ちらちら降る雪… 
   寒くて 指先を すっぽりと袖に隠した少女…
 
目の前の作品の向こうに 吐く息が白くなるような気がします。
 
松篁さんや淳之さんの作品も 見所が多く 語りつくせない特別展でした。