2009年4月24日金曜日

奈良公園 奥飛火野 ~野生の藤の園~



ドラマ(鹿男あおによし)でも有名になった春日大社参道脇にある「飛火野(とびひの)」
のんびり くつろぐ人たちが あちこちに…



この丘の南側から 鷺原道(さぎはらみち)が始まる

標識には 下記のように記されている

別名「地僧道(じそうみち)」と呼ばれ、かつて 興福寺大乗院の僧たちが春日大社へお参りした道で、春日大社表参道の瓢箪灯籠へと通じる。

この鷺原道は 奥飛火野へと続き そこは 知る人ぞ知る 野生の藤の森なのです。

奥飛火野への道の入り口には 落雷のあとも凄い 大きなクスノキがあります。

幼い頃 よく この木のまわりで 遊んだものです。

 
 

さあ 小川をわたって 奥飛火野へ


    


小川を 石を選んで ポンポンとわたると
ぽっかりと 木々に包まれた 広場に出ます
 

まわりの木々を見ると 藤が木々の高いところまで絡まっているようで
ますます 知る人ぞ知る 藤の園に 期待大きく……


目には その藤の存在は 木々の緑にまぎれるような
ほわんとした雰囲気に じっと 目を凝らし 近づいていくと…
 
   ……… そこは もう 秘密の花園のはじまりでした!!!
 

ふと 先ほど 越えた小川のあたり
この広場への入り口を眺めると…
あちらは リアルの世界へと…
あたしは これから 秘密の花園へと…
  

そして 広場を包む 藤に うっとりしていると
カメラを抱えた人が
「もっと奥に 行ってご覧! 素晴らしいから!」
   
   そうですか! もっと奥へですね^^
そこの小道を もっと 奥へと……
ほらっ! ちょっと ワクワクするようなところでしょう?


ここを するりと通り抜けると…
二つ目の 小川が ・・・ なが・・れて・・・

どうも 小川の向こうには また 広場があるようなのですが
 

 藤の花びらが流れる小川
 こんもりとした木々に包まれた
 小さな秘密基地のようなところが
 別世界になっていたのです~!

  見上げると藤の壁
藤棚で 綺麗に咲くのも 上品で素晴らしいのですが
大木に絡まり そのツルの力強さは こんな森の中で見ると
その迫力に唖然とします。
春日大社の神紋は「下がり藤」ですが
春日大社を氏神と祀った 藤原氏の強さを
こんな森の中の藤の姿に 感じてしまうのも 不思議なものだなぁと…
ここは 広大な春日大社の境内だから… 余計にそう思ってしまうのかしら…

思いっきり見上げて
首が痛くなるほど 見上げて
やっと 空が見える・・・・・

 
藤の滝…

滝をこぼれ落ちた藤は 小川に流れていくのです…
 
  

    

一房ずつを 眺めてみると とても愛らしい
 
真下から 藤の大きな滝を 見上げてみると
とても キラキラ 美しい
    
 
山藤のツルが また 凄いのです
大木に 絡まって その迫力は ご覧のとおり!

   
絵を描く人たちも 木漏れ日の中で
それぞれの世界に浸っているようです
下の写真… 絵を描く人たちと木の大きさわかります?
ここは 高いところに藤が鈴なりなんですよ
 
2つ目の小川を 越えて 
 
 
ちょっと 急な坂を 足元に気をつけて 
木々の間を すり抜けると…
 
 
 
森の向こうに また広場が 現れます
気持ちが いいくらいの 広場なんですよ

   
写真には うまく写らないのですが
藤の木が まわりに ぐるりと…
ちょっと 近づいてみると…
 
 
鈴なりの藤~
   
大木に絡まる藤の見事さ…
 


   
 
奥飛火野には いろいろな藤が
いろいろな姿を見せてくれます
こんなに 素晴らしいところが
ほんの少し 足を踏み入れた森の中にあるとは
奈良って すごいなぁと つくづく思いました
 
   こんな やわらかな世界が ずーっと続く森でした