2009年7月7日火曜日
七夕の興福寺 国宝三重塔 窪弁才天♪
七夕の東向町…
その昔 南北に走るこの通りの東側は興福寺の境内だったので
この通りの家々は すべて西側にしかなかったの
すべて 東向いて建ってたから 「東向(ひがしむき)町」となったとか…
今は 近鉄奈良駅の傍にある商店街です。
興福寺の窪弁才天祭りと七夕さまのため
短冊の笹が いっぱい飾られてます。
本日は 興福寺三重塔の窪弁財天さまの御開帳の日
奈良に住んで 一度もこの日に訪れたことがなかったので
去年から 楽しみにしてたのです。
雨が時折 強く降ったり
突然 晴れ間が見えたり
そんなお天気の中 11時ごろ 到着しました。
東向町に入って最初の筋を左折…
するとそこはもう 興福寺の境内…
だらだら坂を登ったところが 北円堂 !
そこを右折して この坂を たらたら?と降りていくと…
左手に 南円堂を眺めながら…
雨が降っても いいところやなぁ~と思いながら…
緑いっぱ~~い ! などと 深呼吸しながら…
目指す「国宝 三重塔」は坂の下 右手にあります
年に一度 七夕の日にだけ 特別開扉される 三重塔…
去年から ずっと 待ち続けてました。去年の三重塔の記事→★
散華を手にしておられる参拝者の方々がおられて
10時からの法要の雰囲気が まだ 漂っていました。
興福寺は五重塔が有名ですが この三重塔は こじんまりとしていて
訪れる人も少なく かなり上品な 美しいものだと思います
以前は 外回りを見ていたのですが…
今日は違います ! !
だって だって…
「特別開扉」なんですから~~~☆
では ここで 今日の目的の一つ 初層の内陣について…
凄いらしいのですよ !
初層内陣には
東に薬師如来像 南に釈迦如来像 西に阿弥陀如来像 北に弥勒如来像
四方に 各如来像を それぞれ千躰体描かれており、折上組格天井には極彩色の文様が描かれている。
とのことです(配布された説明パンフより)
それでは 初めて 三重塔に 大接近☆
ここは南面
一瞬の風のいたずら… 釈迦如来像の 千躰体 少し見えるような…
こちらは西側
阿弥陀如来像が 描かれているそうなのですが…
なかなか 見ることは 難しい状況です
くるっとまわって 北面にいくとき…
パッと目に 飛び込んできたのが
雨に煙る南円堂の朱赤
三重塔の歴史を刻み込んだ柱の色
初夏の桜の葉
北面から 東面を覗く…
そして 内部天井の 極彩色の文様が 少し見えるかな~
なんとなく 雰囲気が 伝わるでしょうか?
この内部は 興福寺の冊子から ご紹介すると こんな感じ↓↓
おそらく この小さな塔の内陣に一歩入ると
外界とは全くちがう空気が 存在しているんだろうなぁ~
法要は この内陣にお坊様が入られて 行われたそうです。
現代のものでしょうが…
幕に描かれていた鳳凰?
流れるラインが とても美しい…
いよいよ東面におられる秘仏窪弁才天坐像さまとご対面
こんな提灯で 飾ってもらってる 弁財天さまって どんな方だろう…
七夕の日にしか お出ましにならないなんて
まるで… 織姫さまみたいな… ?????
頂いたパンフレットの説明をまず… ご紹介します^^
弁財天坐像…
像高は38.5cm
檜材 寄木造 彩色 玉眼 江戸時代初期
興福寺の弁財天は、特に「窪弁才天」と呼ばれ、弘法大師が天川から興福寺三重塔の西に勧請したといわれ、この象はその伝統を伝えております。頭上には鳥居、人頭蛇身の宇賀神を戴きます。八本の手にはそれぞれ 宝珠・三又戟・宝輪・弓(左手)・剣・鍵・宝棒・矢(右手)を持ちます。なお眷属に「十五童子」を従えています。
説明はこのくらいにして ご覧ください !
あまりにも 可愛くて びっくり… !
弁財天は 古代インドでは「多くの恵みを与えてくれる聖なる水の流れる河」の守護神だったそうです。
農業神でもあり また水の流れる音から「音楽神」としても信仰されてきたそうで 鎌倉以降は 財宝・食物・子孫繁栄の神様として信仰を集めるようになったとか…(興福寺パンフレットより)
少し暗くて 見にくいのは 残念ですが
その キュートな お姿に ビックリ ! ! !
興福寺図録から その御様子を ご紹介します…
手前におられるのが 眷属の十五童子
背景にある板には薬師如来像が千躰体描かれてます
そしてこちらが 窪弁才天坐像・・・
いかがですか?
来年も また お会いしたいと思ってしまった気持ち
わかっていただけたでしょうか???