2009年7月8日水曜日
奈良町 鬼が消えた不審ケ辻町♪
奈良ホテルの表からではなく…
奈良ホテルの敷地から奈良町へと抜ける通用門があります。
その門には 上のような地図がかかっていて
位置関係が とてもよくわかります。
この通用門を抜けて まっすぐの路地…
これが 本日ご紹介したい 「不審ケ辻(ふしんがつじ)町」です。
変わった名前の町でしょう? 不審・・・?
これには こんな謂れがあるんですよ 説明のたて看板
↓ ↓
■昔話 鬼が消えた不審ケ辻
むかしむかし天平時代のことじゃった…
元興寺の釣鐘堂にたびたび鬼がでおって 町民を苦しめておったそうな…
元興寺の僧侶道場法師は 鬼を退治しようと釣鐘堂で待ち伏せしたんだと…
この道場法師は 歩くだけで地面が三寸も下がるといわれたほどの怪力の持ち主だったそうな
待ち伏せされた鬼は
「これは かなわん」と思って 東のほうに逃げてしまったんだと…
道場法師は 追いかけたんじゃが 四辻のところで鬼を見失ったということじゃ
それ以来 鬼を見失った 不審な辻は「不審ケ辻町」という町名になり
鬼が逃げて隠れた場所が「鬼隠山」という名で残ってるんじゃ…
鎌倉時代に 元興寺の釣鐘堂が焼けてしまったため
残った釣鐘を 新薬師寺に持っていったといわれておるんじゃ
新薬師寺の釣鐘に 多くの傷跡があるのは
この伝説の鬼の 爪あとだと言われておるんじゃよ…
(日本昔ばなし風に…してみました)
すっかりさびてしまって じっと見ないと解らない 町名表示の看板…
この通り 西側から説明しますと…
興福寺の五重塔を背に 奈良町のほうへ 写真ぐらい歩きますと^^
東に入る小さな「辻」があります…
細すぎて 見落としてしまうから 要注意 ! !
こんな看板が ひっそり 壁にへばりついてますw
そして 辻を見ると こんな感じ ↓↓ 細いでしょ~
この通りが 鬼が隠れたという 不審ケ辻^^
正面に見える木々のあるところが
最初に ご紹介した「地図」があるところ…
奈良ホテルです
皇室の方々や 最近では英国のチャールズ皇太子ご夫妻も宿泊されたという 由緒正しい「奈良ホテル」のすぐそばには鬼が消えた不審ケ辻があるんですよ~~