2009年7月24日金曜日

知足院にて お茶頂いて♪ -地蔵会-


そぉ言えば……
一ヵ月前に 長老さまが仰ってたっけな…

「地蔵会は 8時から法要だから いらっしゃい… そのあとお茶を差し上げるから 貴女もおいで…」

その言葉を聴きながら…
祖父のお寺で過ごしていたころ お客様にお茶を出すのは あたしの仕事で…
お菓子と熱いお茶を ぎこちなくお出ししていたことを思い出しました。

知足院の 文使い地蔵さまの法要も終わり  文使い地蔵さまに うっとり~していると…
「お茶をどうぞ~」との声をかけていただき…
幼き頃の思い出のまま のんびりと 庫裏のほうへ足を運びました…

本堂ばかりに気をとられてましたが…
庫裏の屋根の瓦の美しいこと…
   

先日お邪魔させて頂いたときは 一人きりだったので
これが あんまり 緊張しないタイプの あたし^^;
 
ところが 今日は なんだか……鈍感なあたしでも思う。。
   場違いかしら あたくし。。。
   いてもいいのかしら…
   ちょっと うつむき加減に 悩みながら ついていく。。

   お玄関

古い建物らしく…
「トトロ」が出てきそうな「素敵度」最高なのです…
  (緊張すると 表現が最悪になりますね( > < );
まっくろくろすけは 絶対いると思います!
  (まだ 言いますか?)
 
  

 
正面には「知足院」の書が掲げられてます。
落ち着いた お玄関に 上がらせていただき…

薄暗い廊下に入ると…
      これがまた 素敵!
 
   こんな廊下 走る人はいません^^;
 
 
 
廊下の突き当たりを90度曲がりますと
枯山水の庭… と 長老さまが仰ってたお庭が…
広がります。。。。。。
 
  
 
遺跡のような雰囲気で…
長老さまも 微笑みながら こないだ仰ったのです
「枯山水だったんでしょうねぇ~ そうだときいてます」
「この山を越えると ほらっ 貴女もご存知の二月堂に行く・・・あそこですよ」 
 
自然のまま 成るがままに ゆったりと過ごしておられる
不思議な空間なんですよ…
この右手の藪の向こうに 天然記念物の奈良八重桜があるんです
 
そして 庭に二面 接しているお部屋は…
すっかり 夏の装いに変えられてました。。。
 
これこれ! ふすまを取り払い よしずに変えたり
御簾をかけたりして 視覚からの「涼」も加わって
日本家屋の「美」を再認識いたしました。
 
   
 
そして ハッ! 
お薄の点て出しのお席だったのです^^;
 
そういえば 東大寺の境内で初めて長老さまとご一緒させて頂いたときも
お薄を頂くことになったのですよね。。。
「貴女には 食い福があるんですよ」って笑って仰ったことを思い出し…
末席に そっと座らせていただきました^^
 
東京や あちこちから 今日と言う日のために
こちらに来られた大事なお客様方と しばしの談笑されている間…
のんびりと お茶を楽しませて頂きました^^;
 
   ・・・・開き直りでしょうね たぶん。。
 
今日は 奈良町の樫舎さんの 知足と入った上用でした。
……樫舎さんを訪れた時のブログ→
 
器の 龍が可愛くて…
なんだか 以前に会ったことがある「龍」のような気がして…
「写真撮らせて頂いてもいいかしら・・・」というと
「どうぞ どうぞ…」と^^ ありがたいお言葉。
 
  ほらっ 可愛いでしょう?

  
 
そして 樫舎さんの 上品なお饅頭に
気持ちが ほっこりいたしました。
 
 
 
蝉時雨の中 御簾を通して 時折風が入る…
そんな お部屋で おいしいお茶を頂きました 
朝顔のお茶碗が 手にしっくりと馴染んで 
楽しいひとときになりました。