2009年7月29日水曜日

唐招提寺 浪漫感じる 奈良蓮♪

  
 
今日の金堂は 三体の仏像の前の扉が すべて開けられてました。
秋の落慶法要が どんどん近づいてきます。
 
  ・・・今年はね 戒壇の「奈良蓮」が見たくて 見たくて・・・
 
こんなことを 先日来た時に 言ってたものだから
 
  ・・・戒壇の蓮に蕾がついたよ~ 2~3日中においで~・・・ 
 
ということで やってまいりました!!!
 
鑑真和上さまの開山忌の頃 ここは 菖蒲が咲き乱れる堀ですが…
今は このように 「奈良蓮」のジャングル?なのです。
 
  
 
実は この戒壇の蓮は 実物を見たことがなくて
ほんとに 楽しみにしてました。
 
だいたい 奈良の7月・8月に戸外に出ようなんて気・・・
 
       ・・・起きませんよね・・・
 
しかしですね 
  この堀の蓮を見ずして 唐招提寺の蓮を語るなかれ…
   
  
 
それにしても 茂ってます^^;
この状況を 「もう少し手入れすれば…」と仰る人がおられますが
あたしは そう思わないのです。
鉢で 大切に育てられる蓮は 奈良の寺院のあちこちで見かけます。
もちろん ここ唐招提寺でも 50種類近くの蓮が 大事に育てられてます。
 

でもね~  毎年一つの堀の中で
季節ごとに 植物が入れ替わり 主役を変えていく
この 自然の様子が なんとも 素晴らしく思うのですよ^^
 
形づくられた「美」を鉢植えの蓮に求めるのならば
堀の蓮には 自然の力強さを感じずには いられません。
 
 
 
この堀に咲く蓮こそ 「奈良蓮」!!!!!
 
鑑真和上さまが 来日の際に携え来られたという伝説の蓮
唐蓮(とうれん)とか奈良蓮といわれます。
花弁数は約30枚 花径は20cm 花茎長は1.2m
葉の大きさは45/40㎝ 花色は桃色 条線は不鮮明・半八重
 
そっかぁ~ 鑑真和上さまが もって来られたんだぁ~
そう思うと 堀に咲く姿が また 格別のものに見えるでしょう?
 
   傍にいくと あたしの背より高いところの花もあり
 
  
  
 
戒壇側から金堂を見ながら蓮を楽しむと こんな感じ

 
 
こちらは 右の建物から 鐘楼・礼堂・鼓楼
 
    
 
今日は 咲いているものも 蕾のものも 数はなかったけれど
愛らしい姿が 大きな葉の間に ちらちらと見えます
 
 
戒壇の東門への階段を背景に…
  この蓮が この蓮らしい景色なのかも…
 
  
 
 
こちらは 西室跡の 苔を背景に…
 やはり 鉢植えの蓮では 見られぬ景色
 
 
 
花の数が少ない中… 堀の周りをうろうろしていると
いつのまにか 「葉」の美しさに 魅せられました 
 
7月の太陽を 目一杯に受けて 
まるで あたしは コロボックルになった気分になりました…
 
   
     
        
 
 
そして あたしの頭より もっと上で咲いてた 背高のっぽさん
太陽の光が 花弁から透けて
堀の水面に きらきらと光るような…
 
    
 
 鑑真和上さまが 幾度と渡航に失敗しながらも
 この蓮の種を 日本に伝えられ 
 大和の国のこの地に 今も尚 咲き続ける奈良蓮…
  
 変わらぬ色で 今年の夏も 堀を飾って咲いてました