2008年10月21日火曜日

興福寺国宝特別公開2008(南円堂編)

興福寺南円堂は 西国三十三所観音霊場第九番札所です。
この建物も弘仁4年(813)に建立されましたが、現在のものは4度目の建物(1789)のものだそうです。
毎年10月17日には特別開扉。ご本尊は栞表紙の「不空羂索観世音菩薩」さまです。   

 
不空羂索観世音菩薩は運慶の父康慶が造ったものですって。(写真左 栞表紙)
東大寺三月堂の不空羂索観世音菩薩も素晴らしいものですが こちらも びっくり!
 
そして 何より嬉しいものを発見しました。
不空羂索観世音菩薩さまは羂(獣を捕らえる網)や索(魚を釣る糸)によって全ての衆生を救い願いを叶える…という素晴らしい観音さまなのですが 南円堂のこの観音さまがお持ちの「羂索」に赤・黄・紫・白・緑・・何色かで編んだ紐が繋がっているのですよ!その羂索からの紐をそっと握り締め直接観音さまとの御縁をいただくことができるのです。(上左写真の観音さまの左下の手をご覧ください)

順番を 穏やかに待ち いよいよ 目を閉じ 心を静かに…紐をぎゅっと握り締めました そして 今日の御縁をひたすら感謝させていただきました。
 
  
そして じっともう一度 観音様の御手からの紐の行方を眺めますと!一本が外に続いているではないですか!
ひょっとして? ひょっとしてーー!と 確認いたしますと! ほらっ!
普段は閉じられた扉の外で 鐘を鳴らし御参りするのですが その紐の先に繋がっていたのです!
なんと 素晴らしいことなんでしょう・・・
とても あたたかい気持ちいっぱいに ありがたい気持ちいっぱいに なりました^^
 
     【栞より】
 
 観音さまの四方には 四天王像がおられます。いづれも国宝・鎌倉時代です。
 写真上左:広目天立像  写真上右:多聞天立像
 写真下左:増長天立像  写真下右:持国天立像 
 扉が開け放たれ 風がときどき 堂内を吹き抜ける… そんな中で 初めての出会いを頂きました。
 
 
拝観入り口に向かうのに 堂のまわりを歩くのです…
誰よりも一番ノリのイチョウが黄色く色づいて 南円堂の建物の朱色に華やかさを倍増~!
 
拝観後は 南円堂のまわりを散策しました 
 
ふと 屋根を見上げますと^^ こんなところで 逆立ちしてるんですから!  
  

  
 
  
 【猿沢池対岸から】 うつくしいでしょお?


南円堂から 北円堂~三重の塔への道は 訪れる人が少ないのです。
以前は三条通りから三重の塔への階段があったのですが 今は封鎖されてます。
こうして南円堂を見ると 八角形の美しい建物だなって 思えますよね

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