ここは 大好きな散歩界隈なのですが…
筒井寛秀長老さまの著書「誰も知らない東大寺」を読んで
知らなかった 知らなかった 知らなかったよぉ~~!
(確かに タイトル「誰も知らない」ですから><;)
松や杉の林で・・シダの生える・・
蛇とかが ガサッと出てきそうかも・・
なんて思ってたエリア^^; と思って
足を踏み入れなかったところ・・
「公慶道」? ? ? ? ? 道があったっけ ? ?
いつものように お散歩行きましたので 木々のあたりを目に凝らす
と!! 「小径」 あった!!
本によりますと……
筒井長老さまが住まわれる 塔頭「龍松院」の前の松林から大仏殿の東北の角に抜ける小径を「公慶道」と呼ぶそうです。
公慶上人は 1567年に 再び兵火に遭い炎上した東大寺を再興されたお坊様なのです。
龍松院に住まわれている20余年の間 大仏殿の再建の志を胸に朝夕にこの小径を行き来されたことに由来し「公慶道」と呼ばれるようになったそうです。
このあたりの杉や檜は 公慶上人が次の大仏殿再建のときの為にと「植樹」されたものなんだって…
ご自分が木材の調達に大変苦労されたゆえ 数百年後のことを見越しての植樹というわけです。
自然に生えたものぐらいに考えてた 自分が恥ずかしい・・・
以前は 土の露出した一本道だったそうですが 今は通る人も 長老さまぐらい?だそうで 芝がすっかり表面を覆ってしまっておりました。(本より…)
今日も 誰も回りにいません…
突然 ガサッ!!! ギョ!!
公慶上人が植樹された 杉の木立の向こうに…
おそらく 鹿さんも ギョッ!だったのでしょうか^^;
お互いに 立ち尽くす一瞬でした。
「あっ 鹿だ… ホッ」
「おっ 人間か… ホッ」
こんな感じの空気が 流れましたのよ^^
音の主の確認も済み 小径に目を戻しますと
そろそろ 龍松院が 見え隠れしてきました
小さな川は 大仏池に流れこんでいます。
その橋を渡ると… ここが龍松院です
早朝の 清清しい空気の中
非常に落ち着いた雰囲気の塔頭です
龍松院 門の前より「公慶道」を臨む
ほんとに 木々の間を 通り抜ける感じでしょ^^
そして 龍松院から東にかかっているこの橋にも
名前がついているそうです。
「狸橋」 たぬきばし^^
筒井長老さまの本には
「昔はこのあたりに狸や狐がいて 夜、町から帰ってくると化かされてなかなか家に帰れず、気がつくと同じ場所をぐるぐると回っていたという話を子供の頃によく聞かされたものです」
と 書かれておりました。
この狸橋の傍に 銀杏の成る大きな銀杏があるんです。
紅葉から落ち葉の季節には 橋が銀杏の葉で金色に染まります。
そして この道を西にいきますと こんな大仏殿が木々の間から見えるんです
これは大仏殿の後姿^^
後姿も 素敵ですよね 美しい~~!