10月15日は 東大寺大佛さまの「秋祭り」
優しい言葉なのですが…「秋祭り」
実は その昔 聖武天皇が「大仏さん つくることにしたよー」
つまり「盧舎那仏造顕の詔」が発布された日なのだそうです。
それにくわえて 松本幸四郎さんの「奉納大歌舞伎・勧進帳」が1000回目の公演を大仏殿前で演じられるとのこと。
チケットを手に入れられなかったのですが いつもと違う雰囲気を味わいたくて 午前中から訪れてみました。
【有名な南大門からの額縁ショット】
今更ながらに 仁王さまを 見上げましたら その迫力に ビックリ!
わずか69日で 彫り上げたとは…
訪れる観光客も みんな あんぐりと口をあけて 見上げておられます^^
【南大門と幡】
幡が参道の両側に掲げられております。
普段は幡はありません。お祭りならではの 華やかさです。
人の大きさと比べると 門・幡の大きさや迫力を想像できますでしょ?
鏡池の この岸からの景色は 修学旅行の撮影に使われる場所です。
参道脇に 「東大寺」と染められた幕を貼り 池には能舞台が設えられて
「東大寺慶讃能」・・奉納の能が舞われました。
演目は 「巴」「仕舞 清経」「一調 遊行柳」「狂言 舟船」「仕舞 野宮」
【中門】
この左手に拝観受付があります。中門から大仏殿を 眺めてみる…
19時から行われる「勧進帳」の会場の準備は着々と進んでおりました。
椅子席 両サイドに合計5000席とか…
ヤグラを組んで 照明の準備…etc
普段の大仏殿前の立ち入り禁止の芝生は 素晴らしい観客席に大変身してます。
【中門から大仏殿までの参道にて】
大仏殿への階段からしっかりとした木組みがされて 見事に舞台を設えてあります。
秋晴れの中 幡も風にそよぎ 多くの人が参拝に来られてます。
そして舞台の上から眺めた観客席は 写真のような感じ…
大仏殿の中は 三脚の使用は禁止ですが 撮影はOKです
しかし この迫力!
聖武天皇も こんなに大きな仏像の造顕を考えられるとは…
今でこそ 色々な機械や技術がありますが 天平の時代に…
先日 平城宮跡での大極殿の復元工事現場を見学しましたが
足場一つ考えても 天平時代の「それ」と比べると大きな違いがあります。
昔の権力者の力の凄まじさを 痛感してしまいますよね。
【奉納大歌舞伎 勧進帳 栞】
松本幸四郎さんが16才から演じ続けた「勧進帳」が66才 半世紀をかけて
ついに「1000回目」の公演。
東大寺ゆかりの勧進帳が ここで演じられるのは初めてとのこと。
歌舞伎でカーテンコールはないのですが 今回カーテンコールとなり松本さんも感無量だったそうです。
ちょうど満月の夜でもあり 松本さんの半世紀にわたる偉業への 大仏様と「自然」からのご褒美だったのではないでしょうか。
人それぞれ 器の大きさは違えども 自分の人生の中で ひたすら続けていく姿勢というのは なんら変わるものではないと思いました。 あたしもがんばろっ!^^
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