今年も いよいよ25日から「正倉院展」が奈良国立博物館で始まりましたよ~
今回は「第60回」の記念として オータムレイトチケット(閉館1時間30分前から入場可能の当日券 少しお得な700円)の人には「正倉院特別展観(第一回正倉院展)」の復刻チケットを栞にしたものがプレゼントされるのです。
夕方からの外出となるのですが どうしてもこの「栞」が欲しくっていってきました~!
奈良国立博物館(新館)の壁の看板も 夕闇にライトアップされて 趣きが増します
オータムレイトは月~木は16:30から入場可能(金・土・日・祝日は17:30より)なので 少し並んで時間待ち。
ちょうど沈む夕陽が旧館の屋根を照らし 新館前の松に降り注ぎ 前の氷室神社も夕闇に包まれ始める情景を のんびりと眺める時間をいただきました。
【写真上:正倉院特別展観復刻チケットの栞 写真下:オータムレイトチケット】
今回の「正倉院展図録」を読んで この「正倉院特別展観(第一回正倉院展)」の時代背景を初めて考えさせられました。
皇室のあり方が憲法で大きく変化する「時」の展覧会だったのですね。
そうえば 年配の方々は「御物」と仰いますもの…
「図録より」…正倉院特別展観(第一回正倉院展)について 抜粋
入館者は、昭和21年10月19日(特別招待日)3175名、20日(進駐軍招待日)が450名、21日(一般公開初日)3330名…(略)
第一回正倉院展の会期中、11月3日に日本国憲法が公布された(施行は翌年の5月3日)。この新憲法によって、帝室の財産である正倉院「御物」も、帝室を離れて国有財産になることが決まった。帝室博物館も国立博物館になる。激動の昭和21年秋であった。
と こんな記載がありました。
1300年近く守られ続けていることを 漠然と「すごいなぁ~」と思っていたのですが つい数十年前にも こんなに大きな歴史的変動があり 歴史とは「出来事」の連続なのだなあ…
その「時」に携わる色々な方々の思いの深さ…の重なりが「今」なのだなあと 実感しました。
さて いよいよオータムレイトの時刻となりましたぁ~!
いそいそと 展示室への階段を上がり キョロキョロ
夕刻タイムなので 人はそんなに多く感じませんでした。
素敵なものが い~~~っぱいなので もうコメントは しきれませので
ほんの少しだけ 感想をご紹介を~
◆刻彫尺八
竹の表皮を彫り残して文様を施した素晴らしいものです。が もっと驚いたことは 1947年と1952年にこの尺八の音色が録音されていたものを 流して下さっていたのです。天平時代から今に残る竹管の「音色」を耳にすることにより 聴覚からも「正倉院の御物」が心の中にしみこんでいきました。
◆白瑠璃碗
ガラス製の切子碗です。来るまでに写真やテレビで また以前教科書でも拝見した「実物」がそこに!
イメージが・・・!違いすぎました。カットグラスなので もっと冷たい輝きのあるものを想像していたのですが
そこにあったのは 「ほっこりとした暖かい 手のひらにくるんでしまいたいような かわいい碗」なのです!
もう~ 大好きになっちゃいました。暖かさを こんなに感じるとは… その意外さに 驚きが先にきました。
◆虹龍(テンのミイラ)
ありましたありました! こっちこっち!^^
四方からみれるショーケースの中に こちらも手のひらに乗るようなサイズの可愛い「龍」!
長23.0cm とのことで 大きさを想像してください。
じ~っと眺めてますと 「正倉院の中に紛れ込んで 暗闇の中で ちょろちょろしてたのかしら?」とか「陛下への貢物でペットとして可愛がっておられたものかしら?」とか想像がふくらむふくらむ^^
こんな感じで 幡やすごろく台・鏡・・・・・もう 見所いっぱい!
何度も尺八の音色を聞きに戻ったり 龍のお顔をもう一度!なんて ウロウロしちゃいました。
~外の景色
時代を感じさせる 素晴らしい建物です。常設展示物は現在こちら。
展示物を観るのもいいんですけど こちらの建物の内部 窓や天井 扉…全てが必見だと思います。
ちなみに第一回の正倉院展は この本館で開催されたんですよ~(当たり前ですかw
ふと東を眺めますと 今日は御蓋山が春日奥山の手前に存在がわかります。
この山はその上に春日大社さんの本宮が祀られています。
遠く離れたところからみると 春日山に同化されて その存在を現わしたり隠したりするお山です。
神様がおられるんだなぁ~と 思えちゃいます。
十月いっぱいは ライトアッププロムナード期間だったので
久しぶりに 帰り際 興福寺五重の塔の美しいライトアップを眺めました。
ん~ 贅沢な夕刻タイムを ありがとう~!
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