2009年6月6日土曜日

秘仏公開 秋篠寺 驚きの大元帥明王像♪

今日は 一年に一度の日です !
6月6日たった一日のみ 秋篠寺の大元帥明王像が 御開扉されるのです。

待ちに待ったのは 一度も この日に訪れたことがなかったから^^;
 
いつもは 秋篠の村まで 車で行ってましたが 
久しぶりに 「歴史の道」を歩いてみようと…

この道は 風情があるとか そういう道ではなくて^^;
知らないと 歩けないような… 住宅地の中を通る 細い道…

  この道って この石畳 !

すれ違うことが 困難なほどの 細い道~
ここを まっすぐ行くと 秋篠寺の 南門に突き当たるんですよ。

    

スタスタスタスタ… 住宅街の中を通り過ぎていくのです
住宅地をぬけると… また 細い石畳?の小道が…続く



       正面に ほらっ 南門が 見えてきたでしょう?
       特別な今日は 人が多いです…
       普段は地元の人しか歩かない道なんですが…

    いよいよ南門へ
 
あたしは この南門を額縁と見立てた景色が大好き…
秋篠寺は 一歩門を入ると それまでの街中の喧騒が嘘のように消えてしまいます。
 
    
 
朝10時過ぎというのに もう人が沢山見えてます。
気持ちのいい 新緑の庭を眺めながら 東門のほうへと参りました。
 
 
 
東門の近くに 香水閣があり 
その中に閼伽井という井戸があります。
秋篠窯の奥様にお聞きしたとおり
6月6日の 大元帥明王さまの特別開扉にあわせて
この井戸のお香水が 振舞われております。

  
 
大元帥明王さまとこの閼伽井の井戸は 縁があるようです。
平安前期の高僧・常暁(じょうぎょう)が閼伽井の水を見つめ、映っている自分の姿の背後に大きな忿怒像が見えたそうです。常暁はそれが何か分からないまま絵に描きとめて後年唐へ渡り国家安泰を祈る行法「大元帥法」を学んだ時、この時の忿怒像が、まさに「大元帥明王」であったことに気が付いたそうです。
お寺の方が 長いひしゃくで 霊水を汲んで下さいます。
 
     霊水がいっぱい
 
秋篠窯の奥さんの仰ってた「お湯のみ」に
霊水を入れていただき ありがたく いただきました。
癖のない まったりとした それは おいしいお水…
 
 
 ***** *****
このあと 苔の庭に ため息つきながら
大元帥明王立像に 会いに急ぎました。
 
ぅわあ~~ すごい人 !
あの 狭い道を 観光バスが2台 来てるよ !
 
大元堂に 行列が……

    
     左は本堂…
 
大元帥明王とは古代インド神話に登場する鬼神アータヴァカに由来する明王だそうです。
大元帥明王の信仰は宮中では国家鎮護のため古くから大元帥明王の秘法(大元帥法)が盛んに厳修されてきたそうです。この大元帥明王は勅許を得ざる修法、尊像の造顕奉置が禁じられた結果、奈良の秋篠寺に伝わる大元帥明王像しか残っていないと 秋篠寺の説明より…
 
どのような明王さまなのか…
心わくわくで 順番を待ちました。
 
 
 
 ネジキの花のむこうに 大元堂
 
 
      白木蓮とお堂
堂内はもちろん撮影禁止ですが
お寺の配慮で 堂の前に パネルを置いて下さいました。
 
   
   秘仏大元帥明王立像 (重文 鎌倉時代)
 
一面六臂で、これ以上は無いというほどの忿怒相。六本の腕には、三鈷杵(さんこしょ)、五鈷杵(ごこしょ)、剣、斧、如意棒を持ち、残る1本は人差し指を立てる印です。
像高229.5cmで かなり大きなものです。
 
厨子の扉が 開かれ 一人ずつ その前にて参拝させていただけます。
側にいくまでは その迫力に おどおどしていたのですが…
前に立ったとたんに 驚いてしまいました。
 
   暖かいんです
   空気が ほわ~と とても暖かいんです
   驚きました…
   これが…    気 ! ! ! !?
 
軍神とも言われる明王さまなのに とても暖かいのは 何なんだろう…
不思議な 不思議な 空気が 流れています。
 
きっと 明王さまが 大きすぎて…
大きすぎて 怖さを感じることも 出来なかったのかもしれない…
 
心がやさしく 温められて 外にでましたら
本堂前の 菩提樹に 小さな花が 咲き始めていました。

  
 
このあと 普段より にぎやかな 本堂に参拝させていただき
薬師如来さまや 伎芸天さま 十二神将の面々に見入ってひと時過ごしました。
 
拝観受付にて 本日のみの 「御朱印帳」が 出来上がっていました。