2009年3月3日火曜日

お水取り 食堂作法~生飯(さば)投げ♪

3月2日…正午頃…
 
本行が始まると 練行衆の食事は 日中の法要の前 お昼の1回だけになります。
これを「食堂作法(じきどうさほう)」と言います。
このあと すべての一日の行が終わるまで 水一滴 飲むことは許されません。
 
 
 ここが 食堂の入り口です。
 
 食堂に入って すぐに 「いっただきまぁ~ぁっす!」というわけには いかないらしいです。
 30分ぐらいの「祈り」があって そのあと やっと…だとか・・・・
 
童子さんが 忙しく用意を始めます…
 

 
  
この鐘の音が「作法」の祈りの中 リズミカルに聞こえました
 
  作法の前 出てこられて談笑…
 
練行衆の着ている麻布製の「重衣(じゅうえ)」は「襟」が印象的です。
この襟は「僧綱襟(そうごうえり)」と呼ばれ、襟を立てた仕様。
入江さんの写真などで見られる 練行衆のシルエットで 印象的だなと思います
 
 お湯が入ってます
 
お味噌汁 
これが すごく いい香り( > < );
おなかが ぐぅ~~っ です^^;
 
  食堂に運ばれます…
     
 
そして 鐘がカンカンカンと鳴らされて
練行衆が 小走りに出てきます
サッサササササ… っと 食堂の中に消えていかれました
 
 
 食堂作法中の 練行衆の シルエット^^
 
 祈りの声が 耳をそばだてますと 聞こえてきます
 それは 聞き入れば 吸い込まれるような祈りでした。
 
博物館の「お水取り」の図録
 「二月堂修中献立控」の説明文より…(江戸時代 1815)
 1日~7日まで 毎日メニューが変わり、8日~14日まではもう一度それが繰り返される。
 豆腐とかぶら汁、人参と山芋の味噌汁、ゆば・ゴボウ・栗・水菜などの煮物、ゴボウ・シイタケ・梅干・ミツバなどの煮物、ヨメナのおしたし、白和え、大根と瓜の漬物 などなど…
 そして 満行を迎えた15日には 酒三升も用意されていた…
 
今も そのような感じなのかなぁ~ お味噌汁のおいしそうな かおりが印象的でした^^
 
そして 食堂作法の中でも 「動」の作法が この「生飯投げ(さばなげ)」です。
食事を終えられた練行衆が 和紙にくるんだご飯を隣の閼伽井屋に向かって投げてられます。
 
これは生き物への施しの意味を込められているそうです。
 
  
    待ってる鹿にも…
 
こうして整列されて…
 
   参籠所に戻られます
 
このあと すぐに 日中の上堂が 始まります……