2009年2月21日土曜日
お水取り 社参 試みの湯(後編)
湯屋の屋根 籠もりの僧の覚悟聴く ことのは
開山堂の参拝を終え 練行衆は三役・童子の待つ湯屋に辿り着きます。
そこで 三役・童子は 一人一人の練行衆に 何やら声をかけながら 湯上りのタオルを渡します。
13:30頃 試みの湯へと 練行衆・・・・
試みの湯とは…
この湯屋は3月1日からの本行中に体を温め、体にしみついた堂内の煤と油を洗い落とすのに毎日使用するのですが 本日の「試みの湯」にていよいよ その本行への覚悟を練行衆はなさるそうです。
その覚悟をなさる湯殿での「儀式」とは…(東大寺公式HPより)
湯屋に到着した練行衆は 脱衣場にて蹲踞する
堂司の「新春の御慶(ぎょけい)各々御満足たらふずるで候、兼ては又、本願聖王の古に替わらず、当堂の行法今に改まらず、練行の諸衆、満寺の諸徳二世の悉地を祈り、参詣の諸人、六十余州の甲乙帰依渇仰せうずるで候、随って小綱とむらい(とうらい)の事、例年の如く、御下行成さりょうずるで候哉」
これに練行衆が一人ずつ応える「小綱(しょうこう)とむらい(とうらい)の事、例年の如く、御下行有ろうずるで候」
平衆は順次「多分」と答えてゆき、末座の処世界は頷くのみ。
この儀式のあと 入浴となるそうです。
「例年のごとく…」で いよいよ本行への覚悟を決めさせられるそうです。
湯屋の中では このような厳しいやりとりが行われているのですが その覚悟をなさり入浴を終えられるのを待つ湯屋の外の風景は……
三役・童子の皆さんが 談笑されながらも どことなしに厳しさも感じられます
覚悟を決めた練行衆を待つ…