2009年6月12日金曜日

松伯美術館♪ ~音を感じて~


近鉄学園前駅から北方…大渕池の畔にある素敵な美術館です。
この美術館は上村松園・松篁・淳之三代にわたる作品を中心に展示保管されています。
また広く日本画の普及、若手作家の育成を図るため、特別展、公募展等も開催しています。
 
    

駐車場から 美術館のエントランスへの小道…
計算されたカーブが これから出会う世界へ 
ゆっくりと誘ってくれる感じなのです



玄関前の タイルのモザイク模様は
とても優しく温かい幾何学模様を織り成しています


              美術館入り口
 
   
           エントランス入ったところ
 
非常に明るく 真中に 鯉が泳ぐ池を配した庭のある 白とローズ系の色を基調にした 優しい館内です。
三人の画伯の絵が 各部屋に まとめられて
その部屋を 1階~2階へと ゆっくりと 観賞させてくださいます。
各部屋への移動中も 中庭を見下ろしたり
空を 見上げたり…
自然を感じながら 日本画の世界に 入り込んでいくようです。

  2階から見下ろす
  
      
 
建物としては 地下1階にあたる 中庭…
 
  


明るい ミュージアムショップは
とても充実した品揃えでした。
欲しい本が いっぱい !
 
 

以上 館内の様子は こんな感じでした…

そして 今回の展示テーマ
 
          「音を感じて」

 
   このポスターは 上村松篁画伯の「春雨(しゅんう)」
 
最初に 上村松園画伯のコーナーに入るのですが…
その前に 小さなテーブルがおいてあり このような説明がありました…
そして 一枚の説明パンフが一緒に 用意されてました。
  
自分が どんな音を感じることが出来るのだろうか…
視覚から音を感じ取るという この配慮に
     ・・・・・・いやぁ~ まいったなぁ~
 
期待度が 一度に 急上昇しました !
 
 
これは 案内パンフレットの写真ですが…
展示室の雰囲気を 少し 感じていただけるでしょうか…
優しい色彩の絨毯は 日本画を引き立てる素晴らしい色目かなと思いました。
******
 
最初の 松園画伯の部屋に入ったとたん…
 
そうですね~
一枚一枚の絵の前で すべて 足が 止まってしまいます。
しーんとした部屋の それぞれの絵の前に…立ちますと
絵が その向こうの世界の タイムトンネルの入り口なかもしれない…
そんなことを 感じてしまいました。 
 
三人の画伯の絵は それぞれに 素晴らしかったのですが…
あたしが 心ひかれたのは 松園画伯でした。
次の写真は 美術館の案内パンフの写真ですが
今回 2番目に展示されていた松園画伯の「鼓の音」という作品です。
 
あなたは どのような音を感じられますか?
クリック拡大して ちょっと眺めてみてくださいな^^
   
 
いかがでしたか^^
 
入り口にあった小さな説明書には…こう書かれておりました。
 
「鼓の音」
今にも鼓の冴えわたった音が聞こえてきそうな作品である。くもりのない表情で鼓を構える令嬢の姿は端正で気品にあふれ、松園が理想とする女性像が表現されている。翻った袂やこれから鼓を打とうとする右手が、画面に心地よいリズムを与えている。