無事 参籠所に移り もうじき「入浴」ということで 表に出てこられたところ
あっ 紙衣!!!
仙花紙という和紙を くしゃくしゃにまるめて 筒状に丸めて竹でつき これを40~50枚つないで木綿の裏地をつけ縫いあわせて紙衣にするそうです。
僧侶の祖父も 紙の衣をもっていました。
子供心に「紙だと寒くないの?」と祖母に尋ねると
「あたたかいんだよ」と笑ってたことを思い出します。
しかし この紙衣は 本行が終わる頃には 煤で汚れ 五体投地で ひざの辺りが 破れ 最初のこの雰囲気はなくなってしまいます。
四職の方々から 順番に出てこられます・・・
すると…
あら? 処世界の練行衆さま…
どうも 処世界は 他の方々が全部湯屋に入られるのを見届けなければならないらしいです…
下駄で 背伸びして じっと 見守っておられるご様子が とても初々しい…
皆さんのお姿が 消えたら やっと…
ゆっくり お入りくださいな…
やはり 出てこられるときも きちんと 四職から順番です…
温まりましたでしょうか~
入り口に置かれた水の入った桶