参籠所の裏の紅梅も美しく また灯りも灯されて いよいよ明日からだと感じます
参籠所の北側に詰まれた松明用の杉! いい香りがしますよ~
古練さんの長老さんや… お坊様たちが そわそわと直接ご用意されてるのです
お松明に使われた根きりの竹を花器に
長老さんが 心こめて 練行衆のために 活けておられます
用意された 一輪挿し用の花
「これは わびすけやなぁ~」と
見守る古練さんが 語りかける…
そして 活けられたお花は 各部屋に壁に飾られます…
まだ荷物が届いてませんが この雰囲気いいですね~
ここは「大宿所」という部屋で(全4室の一つ)4人部屋です。
入り口から表を覗いてみたり
ちょっと のんびり過ごす つかの間のひと時
あちこち カメラを むけてみると…
「大宿所」と「面会謝絶」 柱にかかってました
童子さんが 忙しく 出たり入ったりの合間に カシャリ☆
東側にも同じようなスペースが…
ここは入江さんのお写真と同じところから^^;
向こう側の斜めの板壁は 登廊
そして 焚き火の火をお堂から頂いて来られ
いよいよ 火が…
古練さんたちが 「ここに火が入らないとなぁ~」とお話
ついに!!! 忍耐です!!!
煙が落ち着いた頃に… ポカポカ あったかですよ~
練行衆さんも 午前中とかには 暖をとったりされるのでしょね
ここで 練行衆を待つ お坊様たちの こぼれ話
「第二次世界大戦中 練行衆の中から出征した方がおられるとか?」
若いお坊様が 長老さんに尋ねてました。
「そぅや あれはなぁ 確か 三人 出征したんや。
1人はすぐに帰されたけど 一旦参籠所を出た者は
もう もどれんからなぁ」
「そしたら?」
「残った者8人で やったんや」
へぇ~っと思いながら聞きました。
こうして 歴史も口伝えで 若いお坊様に伝えられていくのですよね^^
そして 荷物が 届き始めると…
焚き火のまわりで 談笑されてたお坊様が 動き出します^^
けっこう すさまじく… 大騒ぎです
お数珠とか 壁にかけるところが 全部決まってるんです
お坊様が 「ここですよね」とか言いながら どんどん整理していきます
何かな… 質問しそびれました><;
内陣の灯りの前の…あれです
練行衆さまの それぞれの紋が入っているのは「牛玉櫃(写真左)
この中は 三段の箱が入っていて それぞれに練行衆の「アイテム」が入ってます。
上箱:牛玉箱、本尊、掛本尊、掛念珠、中臣祓、観音経、破偈、襷袈裟、帽子
中箱:水晶念珠、持念念珠、食堂念珠、聲明集、讀経、神名帳、懺法、過去帳、鼻紙
下箱:紙手、後年帯、日記、折紙、用紙、牛玉包紙
これが「牛玉箱(ごおうばこ)」(写真左) これは半紙を紐で束ねて吊るしたもの(写真右)を吊るしています
そんなこんなしているうちに 何やら外が 賑やかですよー
カメラマンが走ります^^
葛という箱が到着しました。
葛の上に一緒にあるのは「テシマ」と呼ばれるゴザです。
これから練行衆は 自分の部屋でも 隣の部屋に行くときも この「テシマ」の上にしか座りません。