去年は この時期 3日間ほど 通った 秋篠寺です
なぜかって?
そう… 白木蓮なのです!!!
秋篠寺は 古い村の中にあり 細い道を たどりたどり 行くのですが
境内に 一歩入ると これが 別世界が広がります
いつ訪れても 息を呑むような 苔の庭が…
苔の庭の中に ぽつんと 燈篭が…
五木寛之さんが「百寺巡礼」の中に採り上げた 秋篠寺
「あきしの」----。そのゆかしい言葉の響きに魅せられて、はじめて秋篠寺を訪ねた。
こんな文章で 始まっているのです。
彼はこの庭を「苔の海」と表現してました。
伎芸天は 芸術の神様ですから 五木寛之さんのような方々は おそらくお堂の中の彼女と出会い そのまなざしの虜になられたのかもしれません…
そして 南門から少し入ったところ 東側に 東塔跡の「礎石」が 眠ってました。
竹林の中に ひっそりと 息づく礎石は 天平時代~平安初期のものだということですが…
そんな貴重な 東塔の礎石の間で 彷徨うように すごせるなんて
とても 不思議な感覚に 入っていきます
竹の美しさと まわりの苔の輝きに 光が緑色に降り注いでくるのです
そして いよいよ… 目指す 白木蓮へと…
今年は ピークを少し過ぎたようなのですが…
それでも 訪れる人たちの ため息が 漏れてきます