本行が始まると 練行衆の食事は 日中の法要の前 お昼の1回だけになります。
これを「食堂作法(じきどうさほう)」と言います。
このあと すべての一日の行が終わるまで 水一滴 飲むことは許されません。
ここが 食堂の入り口です。
食堂に入って すぐに 「いっただきまぁ~ぁっす!」というわけには いかないらしいです。
30分ぐらいの「祈り」があって そのあと やっと…だとか・・・・
童子さんが 忙しく用意を始めます…
この鐘の音が「作法」の祈りの中 リズミカルに聞こえました
練行衆の着ている麻布製の「重衣(じゅうえ)」は「襟」が印象的です。
この襟は「僧綱襟(そうごうえり)」と呼ばれ、襟を立てた仕様。
入江さんの写真などで見られる 練行衆のシルエットで 印象的だなと思います
これが すごく いい香り( > < );
おなかが ぐぅ~~っ です^^;
そして 鐘がカンカンカンと鳴らされて
練行衆が 小走りに出てきます
食堂作法中の 練行衆の シルエット^^
祈りの声が 耳をそばだてますと 聞こえてきます
それは 聞き入れば 吸い込まれるような祈りでした。
博物館の「お水取り」の図録
「二月堂修中献立控」の説明文より…(江戸時代 1815)
1日~7日まで 毎日メニューが変わり、8日~14日まではもう一度それが繰り返される。
豆腐とかぶら汁、人参と山芋の味噌汁、ゆば・ゴボウ・栗・水菜などの煮物、ゴボウ・シイタケ・梅干・ミツバなどの煮物、ヨメナのおしたし、白和え、大根と瓜の漬物 などなど…
そして 満行を迎えた15日には 酒三升も用意されていた…
今も そのような感じなのかなぁ~ お味噌汁のおいしそうな かおりが印象的でした^^
そして 食堂作法の中でも 「動」の作法が この「生飯投げ(さばなげ)」です。
食事を終えられた練行衆が 和紙にくるんだご飯を隣の閼伽井屋に向かって投げてられます。
これは生き物への施しの意味を込められているそうです。