東大寺二月堂の真下、4月堂の北側に白壁に囲まれたところがあります。
普段は全く気付かずに 二月堂に気をとられちゃうのですが…
12月16日だけは その門前の雰囲気が 一変します…
テントが設けられ 記帳している人の列が続きます…
今日は 東大寺初代別当良弁僧正(ろうべんそうじょう)のご命日なのです
普段は全く気付かずに 二月堂に気をとられちゃうのですが…
12月16日だけは その門前の雰囲気が 一変します…
テントが設けられ 記帳している人の列が続きます…
今日は 東大寺初代別当良弁僧正(ろうべんそうじょう)のご命日なのです
門前の看板と… 二月堂上から見下ろした門前のテント^^
門を入ったところに お水取りで使われた お松明が 飾られています
門をくぐりますと 池があって… その向こうに宝形造り(ほうぎょうづくり)の小さなお堂があります。
これって 国宝のお堂なんですよ~!!
とても愛らしいお堂なのです
次々と参拝の方が訪れます
素晴らしいことに 靴をぬいで このお堂(国宝)の中に入れるんですよ~!
お堂の中に内陣があり その中に八角造の厨子…
靴をぬいで 一歩入った真正面に 良弁僧正の像(国宝)がおられます
【パンフレットより】
あ~ この人が 良弁さんなんだ~!
なななんと 力強い がっしりとした 今にも動きだしそうな素晴らしい像なんですよ
前で ペコ!とご挨拶して 堂内 内陣のまわりを 時計回りに歩かせてもらえます
内陣のまわりはこんな感じなんですよ↓
とても凛とした雰囲気がお判りになるでしょうか?
くるっと東側にきますと…
「お水取り」を始めたという 実忠さまの像がお祭りされていました。
この像は 二月堂のほうを向けて安置されてます
まるで いつも眺めておられるかのように…
二月堂から見た開山堂 そして開けられている障子の向こうに実忠さまのお厨子があります
↓
普段二月堂から 遠くの景色を眺めてたけど
開山堂を こんなに眺めたことはなかったです~
そして 上写真の 開けられた障子から見た二月堂の景色!
実忠さまは こうして 二月堂のお水取りを毎年御覧になっていたんですね~
そして 開山堂のまわりから二月堂を臨んでみました
特別開扉の場所ならではの景色です
そして「開山堂」といえば もう一つ有名なのが 「糊こぼしの椿」
奈良の「三名椿」の一つです。
■「三名椿」とは
1.白毫寺の五色椿(七福椿)…1本の木に、アカ、白、桃色、斑入りと色とりどりの花が咲き乱れる
2.伝香寺の散椿(武士椿)……花びらを1枚ずつはらリはらりと散らしていく。花がまだ美しく咲いているのに潔く散って行く姿を武士の心に例えて「武士椿」と呼ばれるように成った。
3.東大寺の糊こぼしの椿 ……「お水取り」に先立って、練行衆は行に使う造花の椿を作るのですが、誤って紙の上に糊をこぼしてしまいのりの斑点に庭の椿が似ていたことから名づけられた。
残念ながら この椿が咲く三月頃は この開山堂は公開されてません( > < );
それでも 人々は白い塀の向こうの「糊こぼし」の椿に心をよせます…
今日も 口々に「どれが糊こぼし?」と知ってる人は その椿を庭に探していました。