2008年9月24日水曜日

匠の技が輝く 平城宮跡

平城宮跡の第一次大極殿正殿復元整備特別公開 
     (第7回・最終回) 9月21・22・23日
いつも車で横を通ってた あの工事中の建物の中に入る 最終回ということで いってきました!


第一次大極殿正殿とは 京都の恭仁京に一旦移される前の建物で 即位の大礼や国家的儀式が行われた建物で 南の朱雀門の真北に位置します 
発掘調査しても 礎石など出土品が極めて少なく おそらく恭仁京にすべて移築されたのではと考えられてるそうです

   
 
飛び石連休の真ん中を狙ったのですが やはり 凄い人でした。
いつもウォーキングのときに横目で眺めていた建物を間近にみて その大きさにびっくり☆


まわりの景色を ご紹介~


近くの萩が こんなに 可愛く 上品に 柔らかく咲いてました
そして 入江せんせぇが 愛した桜!
どうしたら あんな作品になるんだろうかと いつも眺めて佇んでしまいます
 
【一階内部天井】


 この天井の「蓮の繪」は 奈良在住の日本画家 上村淳之氏のデザインによるものだそうです。
上村淳之氏は 鳥の飼育でも有名な方で 自宅で貴重な鳥の飼育・繁殖をされてます。
以前NHKの特集で氏の鳥に対する専門的な飼育のドキュメントを拝見しましたが、左脳優先の飼育・繁殖の世界にいながら氏の描かれる画風からにじみ出る雰囲気は「鳥」を描くのではなく「鳥のまわりの空気」を描いておられるのだと思ったことがあります。その氏がこの蓮をデザインされたんだ…と しみじみと眺めてまいりました。

 【伝統土壁】この状態からあと8回塗って 最後に漆喰塗りで仕上げるそうです(ため息
縄は 日本家屋の壁が竹で編んで土を塗る あの 竹に当たるものらしい・・・です。

【初重の屋根】

【二重の屋根】 
初重・二重の屋根には合わせて約10万枚の瓦が葺き上げられているそうです。屋根の加荷重軽減を図るため平瓦下に葺土を用いず木製の桟を敷きこむ「空葺き」の方法が用いられています。
 
地上から19.6メートルの足場で間近に見る瓦は 壮観でありまた 美しくため息出るばかりです。

 
                【二重屋根中央に飾られた「宝珠」の飾り】

【足場も見事】
 
             【風鐸・垂木飾金具】
【瓦作り実演コーナー】
この 唐招提寺金堂の復元瓦なども展示されており 手に触れさせてもらいました。
「唐招提寺の金堂を先日拝見したのですが 見事に復元再建されていて 平成の甍が綺麗でしたわ~」
「そうですか!ご覧になったのですか? あれはイロイロと注文があって大変難しい仕事でした・・・」
あ~いろんなご苦労があったんだろうな~と ちょっと垣間見たような氣がしました。

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