2009年5月1日金曜日
国宝 鑑真和上展 ~奈良国立博物館~
いつもの奈良国立博物館です^^
5月24日まで 唐招提寺金堂平成大修理記念 国宝 鑑真和上展が 開催されてます。
今回の展示は 凄いものがズラリなのですよ。
先日の瓊花のブログでも少し触れましたが
唐招提寺が そのままこちらに引越ししてきたみたいな・・・・
そんな感じ…!!
もっと言いますと… 非公開になっているものが
いろいろ いろいろ いろいろ!!!!!
その前に 博物館のすぐ東側に 妙~なものがあるんです。
まずは それを ご紹介^^
鴎外の門
ちょうど大仏殿前の交差点のところに ひっそりと建っています。
これが 「鴎外の門」と言われるもの…
そうなの!
あの 明治~大正にかけて活躍した小説家
森 鴎外!!!
鴎外は大正6年に帝室博物館総長に任命されて 同11年7月に亡くなるまでその職にあって、秋になると「正倉院」宝庫の開封に立ち会うために この奈良を訪れ、滞在中の宿舎が奈良国立博物館の東北隅にあったそうです。その宿舎の建物はすでに取り壊され、唯一残されたのがこの門だそうです。
猿の来し官舎の裏の 大杉は折れて跡なし常なき世なり
(鴎外「奈良五十首」より)
へぇ~ このあたりを 鴎外が 歩いたんだ~ などと 思いを馳せながら
博物館へのスロープに 歩をすすめていきます。。。
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今回の招待チケット(左)と 博物館の年間パスポート(右)
年間パスポートは 今年初めて購入してみました。(会費3000円)
特別展は各1回 年間6展示入館でき 平常展は 何度でもOKというパスポートです。
なんだか 嬉しくって 今回初めて 使っちゃいました^^
そしたらね~ はんこ 押してもらっちゃったあ~!
・・・・・・・・・・・当たり前ですよね^^
今回の パンフレットは A4見開き…
内容 写真が すごいでしょう? ↓↓↓
開館時間が AM9:30…
9:45 から 毎朝 唐招提寺のお坊様による法要が行われていると聞き 参列すべく 早朝から出向いたわけなのです。
博物館に出展された仏像は 美術品としての一面が浮き彫りにされるのではないかと思ってたので「毎朝の法要」とは非常に興味深く 開館とともに まっすぐ 法要が行われる第二展示室に急ぎました。
第二展示室……の 前に来ますと
空気が違う!! 博物館内なのに この張り詰めた空気は何なのだろう…と 覗くと
室内には 「鑑真和上像」「金亀舎利塔」そして「方円彩糸花網」の国宝三点が それぞれのガラスケースの中に納められてました。
和上さまの前には まもなく行われる法要のための 用意(焼香台・椅子・花・お供えetc)がされ 法要参列希望の者は ロープの中で待つようにとの指示…
三方から国宝に 見つめられているような気分に陥る あたし…
関係者と あたししかいない^^;
そのうち 一人・・二人と・・ それでも わずかな入館者が 息を潜めてその時を待つ…
この法要では 「鑑真大和上 和讃」が 唱和されます。
初めに 博物館の方から その「和讃」を印刷したものを頂きました。
「和讃」
そして 4人のお坊様が 入られて おもむろに 静かに はじまりました…
抑揚を抑えた リズムのある 坦々とした お坊様の声が 和上さまの一生を語っていきます…
ガラスケースの中の 和上さまは 御影堂でお会いするときよりも 美しくみえるのは ライトのせいなのか…
薄暗い 展示室の中に 静かに 静かに 時が流れていきます。
およそ15分間ぐらいでしたが… 博物館の方々の焼香 そして 一般の焼香もさせてくださり あらためて「美術品」ではないその存在を 大きく心に刻ませて頂きました。
ほんと… 不思議な 感じ・・・・・・
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実は 今日 もう一つ 目的があったのです。
それは 国宝「方円彩糸花網」!
4月27日までは 復元したものでしたが 28日以降は 本物が出展されるということだったので それを待ってたのです。
これは 現存する最古のレース編みと言ってもいいものだとか…
お釈迦様のお舎利を入れた「国宝 白瑠璃舎利壷」を包んでいたものだとか…
なかなか 実物を見る機会がなかったので 楽しみに 楽しみにしておりました。
図録の写真で ご紹介します
絹の色糸で編み上げられたレース
形はほぼ円形ですが 中央部に方形の文様・・・
紺・茶緑・淡茶・白茶の色糸にて 中央部から編まれている。
中国唐時代の制作と考えられる… (図録の説明より)
繊細で 緻密…
あまりにも 美しく 落ち着いたものだったので
しばし 見とれてしまいました…
(図録より)
レースは この中の白瑠璃舎利壷を包んでいたものだそうです…
今日のレポは このくらいに…
というのは もう一度ぐらい 訪れる予定なので
まだまだ 素晴らしいものが出ているのですが…
それは 次のお楽しみに^^
閲覧コーナー ちょっと休憩…