萩の季節も盛りが過ぎましたが 萩の香りが濃く 戒壇前 西室跡を歩くと
その濃厚さに 驚いてしまいました。
本坊前~御影堂への道は 萩の國に迷い込んだかのような錯覚に陥ります
季節で これだけ表情を変える境内に ますます魅力を感じてしまいます
【左)金堂屋根と萩 (右)東室・礼室の間の馬道の額縁の世界】
講堂から見た 馬道(めどう)の景色は 大好きなモザイクの一つ
こんな秋のある日 9月25日 朝9時前に 唐招提寺着
金堂右側の扉が開いていて もう後背は設置されていました。
薬師如来さまを お迎えする準備が整い 空気もいつもより ピーンとしていて 特別の朝のような気配が すべての人々から漂ってきています。
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AM9:11の奈良交通バス「六条山行き」が唐招提寺前を通り過ぎると いよいよ 千手観音さま・盧舎那仏さまに続き 三体目の薬師如来立象さまが 解体修理場を出て表通りに お姿を現わされました。
朝から 雲行きが怪しく万が一の雨のため ビニールで覆われておられました。
朝から 雲行きが怪しく万が一の雨のため ビニールで覆われておられました。
南大門前で 待ちにまったショット!手の様子とか ちょっとわかるかな?
【この看板が!】
「国宝仏像 移動中」のこの看板は カメラマンの人気者でした^^
なんだか 「ふふふっ」って笑っちゃったです
南大門前を通過した薬師如来さまは 東側の駐車場から境内に入り ゆ~っくりと金堂に向かいます
金堂前に到着~♪ 報道関係者 走る走る!
そしていよいよ盧舎那仏さまの時と同じく クレーンで空中浮遊!
ゆっくり ゆっくりと あがっていきます。 掛け声が飛び交い 細心の注意を払いながら 金堂前の車をつけた台の上に降ろされました。
そっと慎重に降ろされた薬師如来さまは ごろごろごろ♪と寝たまま金堂内部へ…
どうして立てるのかなと見てましたら
金堂内から「ジャラジャラジャラジャラ~♪」とチェーンを回すような音が響いてきます。
とととと!だんだん 薬師如来さまの頭が 持ち上がってくるではありませんか!!!
すべて 手作業のようです! 掛け声と チェーンの音が 聞こえたり止まったり…
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いよいよ頭が起きて 台座に差し込む作業に入る。これがなかなか難しそうです。薬師如来さまを一旦吊るして まわりの人たちで固定しながら…
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いよいよ頭が起きて 台座に差し込む作業に入る。これがなかなか難しそうです。薬師如来さまを一旦吊るして まわりの人たちで固定しながら…
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差し込む部分の白い布が取られて 慎重に慎重に台座にあわせて下ろしていくのですが 少しでもズレると大変!
声かけあって ゆっくりゆっくり・・・ 息を止めながら… 空気が張り詰めていました。
マスコミが沢山撮影に来ています。彼等の姿をちょっと シャッター!^^
撮影があったので 千手観音さま・盧舎那仏さまの扉も ほらっ 開いているではないですか!
カメラのバッテリーが無くなり ラスト1枚 撮れますようにと願いを込めて~撮りました 斜めッテルのは御免なさい!
千手観音さまの御手はまだ 白い布に覆われておられます。これから一年かけて組み立てられていくのでしょうね。
盧舎那仏さまは 白いミイラ状態から一転し この日は懐かしいお顔を見せてくださってました。
帰り間際に 拝観料のところのおじさんに「千手観音さまも 見えてて嬉しかったの」ってお話しますと 「ええ!見えましたか?」と言いながら おじさんが金堂のほうに飛び出していきました^^
次の日の奈良新聞の記事より…一部素敵な文章発見♪
……金堂内では 千手観音と盧舎那仏が じっとこの作業を見守っていました。……
ほんと そういう感じだったのですよ~♪
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